見出し画像

映画『さかなのこ』感想

映画『さかなのこ』めっちゃよかった。ミー坊をはじめとした温かい人々に何度も泣いた。

まず、あんなに対話をするヤンキーがいたんだな。時代なのか、それとも地域柄・・・?(というか、ミー坊がマイペースすぎて、根は真面目なのであろうヤンキーたちが翻弄されるている可能性)
最終的にはちゃんと喧嘩するんだけど、無秩序に暴れたりしないところが好きだな。あと、やはり海辺育ちの子達なので、みんな魚介類大好きで素直においしいおいしい言っているところも癒やされた。

他にも心動いたエピソードが満載。
母がミー坊をずっと肯定したこと、学校の先生が本人の意向も尊重しつつミー坊の良さを認め周知してくれたこと、ヒヨがミー坊の夢を大切にしてくれたこと、ミー坊の父と兄がテレビに映る彼をみて楽しそうに笑っていたこと、ミー坊がももと子どものために結果的には空回ってしまったこと。
どこまで事実かはさておき、全部さ、逆の展開もありえたのに、ことごとくみんな肯定的で希望を抱いてミー坊に接していてさ、体温があがったよね。

作品全体の演出も好きだ。
感情を大きく動かしにかかるのではなくて、ドミノの最初を指で押すみたいな、さりげない演出がちりばめられていて良い。

まわりがあーだこーだ言ってる間も、さかなクンは世界を夢中で泳いでいて、とっても羨ましい。
私も自分の人生に集中しよう。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?