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「わたしはそうは思わない」と、まず心の中で言ってみる

(この記事はクライアントAさんの許可をとって書いています)

イギリス人の旦那さんに自分の意見を言うのがこわいしめんどくさい、というテーマのセッションでした。

性格もあるのかもしれませんが、旦那さんはモノ・人・食べ物など好き嫌いがはっきりしているそうです。
「犬が嫌い」
「イカが嫌い」
「ボリス(首相)が嫌い」
「お金にケチケチしている人が嫌い」などなど。

Aさんに自分の意見を言わない理由を聞いてみたところ、雰囲気が悪くなったり、ケンカになるのがこわいし、めんどくさいそう。そうなるのがストレスで言わない選択をするのですが、言わない選択をしても別のストレスになっているみたいです。

また自分はネイティブではないので、英語で意見を言っても言い返されたらかなわないと思い、「どうせ言っても。」とあきらめの気持ちになって口を閉ざしてしまうそうです。

Aさんの不安や劣等感などいろいろ本音が出てきました。話しているうちに「夫に対して怒りのような気持ちがありましたが、言わない自分やあきらめている自分にもムカつきますね。笑」と言うAさん。そうそう、言葉にしてみると、自分の思いや気持ちに気づき始めますね。

聞けばAさんは、犬は大好きだし、イカも大好物。
ボリス首相は好きでも嫌いでもないし、お金にケチケチしている人はその人の価値観だと思うのであまり気にならないそうです。当たり前ですが、Aさんにも意見があります。

でもいきなり「わたしはこう思うの!」と自分の意見をバーンと言うのはハードルが高すぎるので、「わたしはそうは思わない」と、まず心の中で言ってみることにしました。これなら相手には聞こえないし、何を言ってもOK。

しばらくして、Aさんからメールが来ました。

「心の中で言って、何の意味があるんだろうと実は思っていました。でも、たとえ心の中でも『わたしはそうは思わない』と言うことで、何となくですが自分を認められた気がしました。いつか自分の意見を面と向かって言えるように練習します!」

自分の意見を言わないことは、自分には意味がない・価値がないと思っているのと同じこと。Aさんはたとえ心の中でも言えたことで、自分を認めてあげることができて、まずは一歩クリアです。






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