見出し画像

【本レビュー】学校の「当たり前」をやめた。

参加しているコミュニティーメンバーからおススメされたので
気になって読んでみたらヒットしたのでシェアします。

学校の「当たり前」をやめた。 著者:工藤勇一

千代田区麹町中学校の校長をされている工藤先生の今までにない教育価値観を描かれている一冊です。私も子どもにこんな学校に通わせてみたいと感じました。

社会への違和感やジェンダー平等を考えた時に、幼少期の学校教育での価値観の植え付けや行動を起こすマインドセットの育て方が大きく影響していると感じています。そのため、教育現場の変革を考えさせられる内容でした。

目的と手段を取り違えない
上位目標を忘れない
自立のための教育を大切にする

1.現代の学校教育はこのままでよいのか


今の日本の学校教育は、目的と手段を取り違えていると提言されています。

学校とは「社会の中でよりよく生きていけるようにする」

現状:宿題を出してこなす、やらされる学習
本来:分からないことを自律的に学ぶ

現状:テストで点をとり評価をよくする
本来:継続的な学びの場を用意して本質的な学びをする

現状:固定の担任制で人に依存しがち
本来:全員担任制のチーム型にする

生徒に話し合いをさせて、運動会の方針やスローガンを決めることをさせて、自立性、主体性をもたせている。

自分の幼少期を振り返ると現状のままでした。だから、その時勉強して知識をつけて、すぐ忘れる。そんな繰り返しだった気がします。

今からの社会それでは通用しない。何を学んで、それを通じて何を感じて、何を変えるか。そんなことを考えられる知識とスキルが必要だと感じています。

2.伝えたい想いが素晴らしい

工藤先生が生徒に伝えようとしている価値観が好きです。

上位目標を忘れないということで、先生たちが生徒指導や指導要領を決めるときも何の為にそれをしているのか。大切なことは何かを考えさせるようです。

学校の上位目標
世の中まんざらでもない!大人って結構素敵だ!

最近、大人になりたくない。とか、ワーママはしんどそうで子どもが欲しくないとかいう意見も聞きます。まさに、大人って素敵だ!楽しい!が伝えられていない社会なんだと思います。

人の価値観、考え方はみんな違っていい。
仲良くしなさいではなく、人は仲良くすることが難しいと伝えていきたい。

トラブルを学びに変える


ヒトはそれぞれ違うから意見や価値観が異なることは当たり前だから、気にしすぎて臆病になって行動しないことはもったいないと言われています。

まさにそう。人はそれぞれの個性がある。受け入れながら、目標に向かって考え、主体的に動くことが大切だと。

最近は情報が溢れていて、他の人と比べてしまう機会や簡単に批判や否定できる場所が増えていると思います。
そうではなくて、違うことに面白さを感じたり、認め合う、受け入れることで、新たな行動に繫げていくことを子どもに伝えたいと思いました。

私も人と比較して自己肯定感が下がってしまう機会が多いですが
意識的に自分を受け入れる。できたことに目を向けるようにしています。

3.これからの子どもたちに必要なこと

世の中まんざらでもない!大人って結構素敵だ!を伝えるために

子どもたちを自立させること

工藤先生の今後の教育改革について具体的に示されていて、これから学校選びや家庭での教育方針にも参考になりました。
■参考)目指す生徒像
・異質な集団で交流する
・自律的に活動する
・相互的作用に道具を用いる

困難なときこそ成長のチャンスだと捉えて改革されている姿勢に勇気をもらいました。

もうすぐ仕事復職ですが、職場での「当たり前」が沢山あることに気づきました。座学だけの勉強会、WEBでの人権学習、なぞの朝礼…(笑)

自分自身が当たり前だと思っていることを書き出して、変えたいこと、もっとよくできる変えれることを考えてみようと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?