2020/03/15(日)「クラウド版デッドライン仕事術」を実践するため「ポモドーロ・テクニック」用アプリ3つの試用を開始した。

●はじめに

 先日「クラウド版デッドライン仕事術(著:吉越浩一郎/立花岳志)」という本を読了した。

 「さっそく実践してみよう」と書いたとおり、いろいろ実践を開始している。

 そのうちのひとつが「ポモドーロ・テクニック」だ。

・25分集中したら、5分休む。

・これを4回繰り返したら、20分ほどの長めの休みをとる。

 これを繰り返すことで、集中力を維持したまま作業を進めることができる、というものである。

 ポモドーロ・テクニック自体は数年前に知人から教わっていて、ときどき試していた。

 その頃からかなりの効果を実感してはいたのだが、iPhoneに最初から入っているタイマー機能のみでやっていたため、やるのを忘れてしまったり、継続してやるモチベーションが保てなかったりしていた。

 そこで、今回はポモドーロ・テクニック専用のアプリを用いて、本格的にやってみることにした。

 いくつものアプリをダウンロードして触ってみた結果「ひとまずこれらを継続試用してみよう」と決めたのが、以下の3つ。

●BFT - Bear Focus Timer

 ポモドーロ・テクニックの実践用に特化したタイマー。余計な機能が何ひとつ入っていないシンプル設計。

 作業時間を設定し、スマホを伏せるとタイマーが動き出す。そして、スマホを表にするとタイマーが止まる。

 つまり、スマホをいじっている間は作業時間にカウントされないため、否が応でもスマホ離れをせざるを得なくなるという仕組みである。

 「やらなきゃいけないことがあるのにどうしてもスマホをいじってしまう……」とお悩みの方にはもってこいである。

 ただ、ぼくはスマホに作業用のアプリや辞書・辞典アプリをいくつもいれているため「スマホが必須の作業をしている時はこのアプリを使うことができない」というジレンマに直面してしまった。

 作業や仕事にスマホが必要でなく、むしろスマホを使っていてははかどらない、という方にはお勧めである。

 価格は250円。クマのイラストがとてもかわいらしく、世界観も感じられて雰囲気は抜群。効果音もいい感じだ。

●集中

 「名は体を表す」を地でいく直球ストレートな名前のアプリ。おかげで検索から見つけにくかったぞぉ!

 こちらもポモドーロ・テクニック用のアプリだが「BFT - Bear Focus Timer」より多機能。多機能でありながらシンプル。

 ポモドーロ・テクニック用のタイマー機能に加え、作業の種類ごとに分類して集計してくれる「活動ログ」としての機能も備わっており、自分がどの作業を、いつ、何回こなしたかがわかるようになっている。活動ログが残るとモチベーションを上げる原動力にもなるので、とてもうれしい。

 また、パッと見こそ非常にシンプルであるが、細かいところに遊び心がこらされている。

 たとえば、作業を1セットやり終えると、通知で「褒めメッセージ」が届く。これでもかと届く。おもしろい。

 また集中力、作業効率、休息についてのコラムも複数あり「ああ、心配りが行き届いているなあ」とほっこりした気分になる。

 そしてこのアプリ、恐るべきこと無料かつ広告ゼロである。

 「集中力を高めるためのアプリに広告を載せたら集中力が失われて本末転倒」ということらしいが、なんとも太っ腹でありがたいことである。感謝感謝。

●Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理

 とにかく多機能。タイマー機能あり、詳細な活動ログ機能あり、マルチプラットフォームでの同期機能あり、ゲーム要素あり、チーム機能あり、活動時間達成度ランキングあり……。

 自分が見た限り「なんでも揃っている」という意味ではこれが最強かもしれない。

 ただ、これは「無料(アプリ内課金あり)」のアプリで、永久プレミアムになるためには1100円の課金が必要らしい。

 プレミアムと無料プランで何が違うのかはまだちゃんと調べられていないのだが、明日以降使いながら調べていくつもりだ。

 もし、現状使えている機能が無料プランでもおおむね使えるのなら「もうFocus To-Doで決まりでいいのでは?」という気もしているのだが、いかんせんまだ試用初日なので「集中」と併用しながら数日試してみるつもりである。

●おわりに

 さて、ツールは手段であり目的ではないわけで、肝心かなめの作業状況はどうだったのかというと……すっごく集中できた!

 いつもなら途中でぐったりバテていたところを、今日は朝から晩まで活動し続けられている。

 これはおそらく「25分やる」以上に「5分休む」「20分休む」に心を配ったからだと思う。

 「疲れたら休む」ではもう遅く「疲れる前に休む」でなければいけなかったらしい。そういえばフレデリック・テイラーの科学的管理法にもそう書いてあった。

 ただ、いままでは「やるまではグズグズしているくせに、やりはじめるとやめたくなくなる」という本能(もともと脳はそうできているらしい)に負けて「ぜんぜんやらなーい」「やりはじめたら止まらねぇ!」という非常にムラのあるやり方に終始していた。

 その結果「やり続けた分、疲労もドカン!」でスタミナ切れを起こしていたのだが、今日はアプリに自分を監督させたので「やる」だけでなく「休む」も管理下にあり、おとなしく従うことができた。

 それが「朝から晩まで疲れなし」につながったのだろう。

 折しもリモートワークする人が増えることになってしまった昨今「仕事中の自己管理」についてのスキルがより大事になることだろう。

 そうした際の「ついつい……」とか「うっかり……」に負けないためにも、こうしたテクニックやツールの力を借りるのは、おおいにアリだろう。

 さて、今日は大まかな作業ができたので、明日はそれを提出するところまでもっていくぞ。頼むぞポモドーロ!


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