インバスケット攻略

読書目的

会社の昇格試験でインバスケットが使われるらしいので、練習がてら購入。

感想

誰もが初見でテスト受ける場合には有効かもしれないが、ある程度の対策をした、管理職試験を受けるレベルの人はこの試験だけで優劣を付けるのは難しい。差を付けようとすれば、前提条件の設定を細かくするしかないが、あまり個別業務に寄せるのも難しいし時間の制約もある。よって、よっぽど結果が酷くなければ周りと差は出ないと思われる。このテストは準備をしてこなかった人の足切りと判断軸を見るのに使うんじゃないかなとの印象。

インバスケットの特徴は短時間で大量の問題をさばかせて、判断力とそのスピードを測る。よって、さくさくと問題を捌いて行くことが必要。その際に重要な事は、判断軸を持ちぶれないよう、出来るだけ機械的に捌いて行く事。判断における重要な要素は下記の4つ。部下に指示する際の対応優先順位、自分でやるものと任せるものの分別も重要な要素。当然、軸とそれに応じた判断は企業や文化によって異なる。

テスト自体は、長期有給明けのメールボックスを開封し短時間で処理するイメージ。

事業戦略
・顧客志向。何が大事か、何を提供したいのかを考える。会社のルールは最終的に顧客満足の最大化させるためにあり(従業員満足度の場合もある)それが売上、利益、社会貢献につながる。
・上位方針への準拠。

チームビルド
・労務管理と規則は納得感が必要
・最終決定は責任者。
・全体最適と人的資源の最適配置

問題解決スキル
・問題に対して視座を高くとらえる。小さな問題にとらわれすぎない。
・情報は武器。より分けて的確に伝える。
・仮説検証型のアプローチを志向する。
・優先順位付けが必要なら緊急度と重要度のマトリックスが有用

コンプライアンス
・人命尊重、不具合への対応など社外
・社内コンプラ違反への対応、セクハラ、パワハラなど。

個別最適と全体最適、個人と会社など意思決定の軸が複数出てくる場合に、受験者がどの軸を大事にしているのかを見るモニタリングでもあるはず。正解がない場合も多い、軸をしっかりもって回答しよう。

コンプライアンス関連の回答を失敗すると一発退場な気がする。

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