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お爺ちゃんのお膝

私の住んでいる国では祖父母が孫の世話をして散歩したり、学校や塾の送り迎えなどをしている家庭が多いように思います。
両親は働き、祖父母は孫と一緒の時間を過ごす。
30年前の実家を思い出します。

祖父は家に主婦は2人要らんから働いておいでと手に職のある母が働くことを許しました。母は看護師です。ただ夜勤のある病院は絶対にダメ!夜ご飯は家族で食べるというルールがありました。

家族で夕食が終わると私の1日のルーティンの
お爺ちゃんのお膝タイムが始まります。
実は幼稚園時代から小学校中学年まではお膝の上。小学校高学年から中学校卒業までは床に座ってお爺ちゃんの膝の間に座ってお爺ちゃんの膝を肘当てにするような形で過ごしていました。

お爺ちゃんのお膝タイム。
小さいときは一緒にテレビを見たり、果物などのデザートを食べたり、膝の上で遊んでもらうことが多かったです。
高学年になってからは日本の歴史や政治問題、たまにテスト問題に付き合ってもらっていました。
祖父は日本史が得意で学校では教えてくれないような事も知っていました。だから話を聞いていて面白かったのです。たまに母も祖父に歴史の質問したりしていました。

お爺ちゃんは昔、学校の先生になりたかったらしいのですが戦争が始まり飛行機を作る仕事の傍ら、子どもたちに勉強を教えるという役割を与えられてたらしいです。なので、算数にしても、国語にして理解できない事はこのお膝タイムで解決していました。

1年生で習う漢字を食後にお爺ちゃんの膝の上で紙に書くと誉めてくれる。それが嬉しくて漢字を覚えるのが得意でした。
算数に関しても膝の上で問題を出してもらい正解すると頭を撫でてくれたので私のやる気スイッチが入り何度も問題を出してもらていました。

お爺ちゃんは嫌な顔をせずに私の勉強にずっと付き合ってくれました。今思うとすごい愛情だなと感じます。自分の時間も欲しかっただろうにと思うのですが、日中は自分の時間を作って学校から帰ってくる私たちを待っていたらしいです。

息子にも赤ちゃんの頃からお膝タイムをしていますが、さすがに小学校中学年になると体重が重くなったことや子離れの練習もかねて今は卒業していますが、大きくなった身長や体重を感じ、祖父もこんな気持ちだったのかな?と思います。お膝タイムがなくても息子頑張った問題を見せてくれますし家庭内での会話が多いと思います。主人も在宅での仕事なので家族揃ってのご飯は私の心地いい時間です。

お爺ちゃんがやっていたお膝タイム、父は息子にしています(帰省する度に)私にはしてくれなかった本読みやゲームをしている父と息子を見て微笑ましく感じていますし感謝しています。
※母は父以上に激甘ですが、それも感謝してます。

将来、息子に子供ができたら私もお膝タイムさせてもらえるかな?息子も自分の子どもにお膝タイムをするのかな?
ちょっと将来が楽しみです。