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海鮮チヂミで国際交流

最低週一回海鮮チヂミを食う。
いつも行きつけの韓国料理屋さんで買って帰る。

税込で864円。
正直チヂミとしてはちょっと高いかなとも思うが、買う。

なぜ買うかというと、まず単純にうまいから。
そして、この店で買いたいと思わせる、人間的な温かみがあるから。

「チヂミ売れてますか?」「コロナで大変だけどお客さんの入りどうですか?」とか、こんな話が気軽にできる店、私は好きだ。

閉店30分前から50%引きになるが、値引き価格で買うとこのお店の儲けがなくなるので、なるべくその前に行くようにする。
別に店員さんに惚れているわけじゃない。店員さんもそれなりの年齢だ。

店員さんは韓国人の方だと思う。異国の地日本でがんばって商売している外国人の方って、なんか応援したくなる。

日本で商売をしている外国から来た方には頭が下がる。
日本は外国から来た人たちにそんなに優しい社会ではない。おそらく役所へ申請したり、保健所へ申請したり、いろいろいろいろ難しい場面もあったはずだ。それを乗り越えて異国の地での商売だ。

国際情勢が変わってくると、全く関係ないのに、色眼鏡で見られたこともあるかもしれない。そんな中でもへこまず異国の地で商いをしている彼らを私は尊敬する。

私が、アメリカに行って商売を始めて、成功するかといわれたらおそらく無理だ。何が無理かって、メンタルがもたないだろう。あの差別社会では、私のメンタルではおそらくやっていけない。

そして日本も似たようなところがある。外国人にとっては生き難い国だ。それでも生き生きと商売をしている彼ら外国人には頭が下がる。
だから、ついつい彼らの店まで行って買ってしまう。

そもそもアメリカに留学していた時、私は韓国料理にめちゃくちゃ助けられた。確か生まれて初めてチヂミを食べたのも、アメリカだったと思う。

アメリカには、イケてる日本料理屋が少ない。少なくとも私が住んでいた地域にはロクな日本料理屋はなかった。そんな中、韓国焼肉屋さんだったり韓国スーパーマーケットだったりが我々日本人を助けてくれた。まずご飯がうまかった。韓国料理屋のご飯は日本で食べてたご飯と非常に近かった。モチモチで。そしてややべっとりとしていたが、それがまたうまいと感じていた。

個人的には韓国人には感謝するところが多い。

今もランチは、日々、韓国料理屋と中華料理屋のローテーションだ。時々日本では生き難くなることもあるだろうが、そんなこと少しも感じさせず商売をしている。
彼らは日本人じゃないので、時々日本の習慣的なものがわからないことがある。特に私がいつも行っている中華料理屋のオッサンはしゃべる時常に顔が近い。でもそれも愛嬌だ。

話は少し飛んだが、これからも私はいつも買っているその韓国人が運営している店でチヂミを買い続けるだろう。ちょっと高いが、それは応援代だ。

味がおいしいことも大事だが、やっぱり人柄だ。この人にお金を払いたいと思った人にお金を使いたい。逆にどんなにうまいものでも、店員さんの人柄が好きじゃなかったら、私はその店では買わない。お金を使わない。

国外へ出なくてもこんな身近なところで国際交流ができてしまう。
こんなちょっとした国際交流でも楽しいものだ。

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