最近youtubeで見聞きするエミンユルマズさんの本であり、著者がどのような考え方の人なのか知ってみたいと思い、購入読了。

著者の考えは、下記の三点に絞られる。

１．日本は、地政学的に重要な拠点となっており、先進国であるためインフラも強い。従って、中国とアメリカが対立しているこの状況で、ライジングな国となる確率が高い。

２．日本は人口減であるが、人口減の中でもロボットやAIにより生産性は高まっていく。むしろ21世紀では貧富が拡大するため、人口の多い国はベーシックインカムなどで社会保障にかかる金額も馬鹿に出来なくなるため、日本の優位性が増す。

３．NISA等の国の制度の拡充により、国民の預貯金のうち１０％しか株式市場に向けられていなかったが、お金の流れが向かうようになるため、日本株は上昇傾向になる。日経平均5万円も夢ではない！

全ての項目に同意するわけではなかったが、特に１と３は間違いないと思う。１については、既にTSMCが日本の熊本に工場を作っていて、アップルも日本に工場を作るのではないか、との噂がある。

２については、あまりにも楽観的だと思うので、私は移民政策は不可避だと思っている。需要がない＝買う人が必要なので、どうしても人口減の国では、値上げしない限り、企業のトップライン＝売上高に下方圧力がかかる。

いずれせよ、読書しながら、エミン先生の考えと自分の考えをぶつけ楽しむことが出来た。アナリストとして素晴らしい方だと思っているし、今後もますます活躍されると思う。

楽しい読書時間となった。