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スラムダンクの映画を見た。【ネタバレ有り】

まず大前提に、わたしはスラムダンクを読んだことがなかった。

スラムダンクの映画の新作が公開されると聞いて、周りが見に行きたいと言うので漫画読むかーくらいだった。
なのでわたしだけは、家にあるスラムダンクの漫画を読むところからがスタートだった。

こんなにバスケが好きになったのにスラムダンクが未読なのも珍しかったけど、それが今日吉と出る。


諦めた名シーン

入院していた時にスラムダンクを読んでみたが、入院期間中にネガティブなメンタルになってしまい、漫画自体をなかなか読み進めることができなくて、ちょうどみっちゃんが「安西先生バスケがしたいです」と言う名シーンで読むのをやめてしまったなんてほど。普通はそこで辞めねえだろ!と今では思うが相当病んでいたっぽい。

しかしあの頃と違って、わたしはすっかりバスケファンになり、バスケのルールもわかるし、プレイの仕方もそれとなくわかるつもりだ。
その状態で読んだスラムダンクはとても面白かったし、確かにバスケを知らない人でも楽しめるとはいうものの、バスケを知ってバスケを好きな人が読むスラムダンク以上に面白いものはないと感じた。
そんなこんなで笑いながら泣きながら24巻まで読み進めた。
余談だが流川の「ぶちかませ!!」でボロ泣きした。

25巻からの山王戦が映画の中で描かれると言うことで、無知の状態で映画を見に行った。「山王戦を全く知らない状態で最新映画を見る」と言う体験ができるのはとてもレアだと思い、漫画を読んでから行ったほうがいいと言う意見も多くあったが、普通のバスケの試合を見るような気持ちで行きたかったので強行突破した。


バスケという音楽ジャンル

まず音がとても良いという前評判を聞いていたのでそもそも期待していたが、期待以上の音の良さでまるでホールのライブを見に来ているかのようだった。そしてボールの音やバッシュの音、試合の音も完全に表現されていてびっくりした。

10-FEETの主題歌も完璧だった。
これは10-FEETがやらねばならない仕事だったのだと実感した。
※これほんとにネタバレになっちゃうので映画を見てない人は見ないでほしいんだけど、リョータのドリブルで曲が入るところ、本当に鳥肌が立った。

バスケは音楽なんだな。冗談抜きで。
バスケットというスポーツに音楽はなくてはならないものだし、もうバスケットと言う音楽のジャンルだと私は思っている。
その音楽たちのおかげで、演出、動き、何もかもが痺れる。
ライブだった。


人生にバスケがある

フューチャーされていた宮城リョータの物語も涙なしでは見れず、家族や環境、そして出会いと別れが繰り返され1人の人間が生きてきた証明が余すところなく描かれていて、1つの映画作品としてもかなり完成度が高いものだった。あれ、泣かない人がいないんじゃないかな。諸君、バスケをやらせてくれてありがとうとお母さんにいますぐ言え。

努力に伴いそのステージを与えられるという事は、全ての人に与えられる希望。子供たちがバスケットボールをする中で、たとえ背が低くても、与えられたものが兄より劣っていても、諦めずに夢のコートに立つというまさに王道の展開ではあるが、心にグッとくるストーリーで勇気をもらった。
ちなみにわたしの好きな名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実選手も同じくらいの背でPGで表情に出ない選手なので、リョータファンは是非ご注目ください。


こだわりの2時間半

これを2時間半にまとめ、そして賛否両論ある中でも納得できる作品に仕上げた井上先生は本当に素晴らしいと思うし(パンフレットと画集を買いました)こだわりが強ければ強いほどこんな完成度の高い作品ができるんだなと実感した。
登場人物たちと制作陣たちの諦めず勝ちにこだわる強さは、この先の人生に大きな教訓を与えてくれました。

先ほども言った通り結果もプレイも何も知らないので、本物の試合を見ているような気分になり、みっちゃんがスリーポイントを入れるたびにガッツポーズしていました。
危機迫る表情や不安な表情、考えたり、怒ったり、喜んだり泣いたり、そんなバスケットボールに関わる全ての人間の細かい部分も映し出していて、この作品に携わる全ての人は本当にバスケが好きなんだな、なんて当たり前のことにすら感動した。


本当に見てよかった映画です。
何ならもっと何度も見たいし、あの音響であの音で、DVDやサブスクでは味わえない、劇場でしか味わえられないライブ感をまた見に行きたいです。



推しメンは…



ちなみに好きだったセリフは、
「オレは誰だ、オレの名前を言ってみろ」
「この音がオレを甦らせる、何度でもよ」

ということで


わたし、みっちゃん推しみたいです。

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