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心の整理をするためにnote始めてみました

やりたいことが出来ない人生だった。
好きなことを素直に好きということさえ許されなかった。
結婚相手さえ、親にけなされるか否かで決めた。
親の普通に合わせるために、女の子と男の子を産んだ。


そんな私が、40歳のときに腫瘍の疑いと医師に言われた。
精密検査を受けるための通院日は決められていた。
子どもを預かってもらうため親に連絡したら、その日は歯医者だと言われた。



腫瘍の疑いと言われたのが子どもじゃなくて良かったと思うのと同時に、もしかしたら死ぬかもしれないと思った。
死ぬかもしれないけれど、大して楽しくもない人生だから、まあ良いかとも思った。



結局、死ぬような癌ではなかったが、私の意識を書き換えようと考えるには十分な出来事だった。



しかし、長年自分の意識を殺してきた人間には、自分のやりたいことや好きなことを見つけるのは至難の業だった。
体調不良で休むことも増えたから、考える時間はまあまああった。



自分を知る旅は、本当に些細なことから始まった。
まず、ノートに好きなものを書いてみた。
コーヒー、映画、……
エスプレッソ……
本当にこれくらいしか絞り出せなかった。



そして、好きだと思っていたことさえ、結婚してからは遠ざかっていたことに気が付いた。



先日、定期検診の際、もうすぐ術後5年ですねと言われた。
体調は今、落ち着いている。
そして、少しずつケアし続けた私の心も落ち着き始めている。


ようやくやりたかったことが見つかりつつある。
常識的にはもう手遅れのことばかりだが、案外何とかなるのではと思えるほどには楽観視出来るようになっている。


という感じで私は、今人生の折り返し地点を迎えている。
気がつくのが遅かったのと、ここまでのことが訪れないと気が付かない鈍感な自分に辟易することもあるが、気がついたことで人生は好転し始めていると感じている。


私がしてきた経験は、虐待とか言われるようなハードなものではない。
だからこそ、誰にも打ち明けられずにそっと心にしまってあった。
しかし、ハードでなくても辛かった記憶であるのは間違いない。



このnoteは、平凡な私が、ただただ私の心を整理するために紡ぎあげていく記録だ。
そこに何か学びがあるわけではない。
強いて言えば、私が私の心に寄り添うためのアウトプットの場所ということくらいか。



私の場合、心の平穏をここまで手に入れるために、5年近くかかってしまった。
それでもなお、解放できたと言い切れない自分がいる。



親子の問題は根深い。
多くの人がそこから抜け出そうともがいてることだろう。


私と同じようになんとも言えない重石を抱えて、なかなか手放せない人がいるのなら、どのようにして重石を手放していっているのか、知りたい人もいるだろうか。


もし、知りたい人がいるのなら、何かの役には立つかもしれないと、そう思って、未公開の日記ではなく、こっそりnoteで公開してみることにした。 


この記録を書ききる頃にはきっと、余計な重石は手放せて、楽しい自分の人生が待っていると信じて。





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