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【息子のサッカーを見て、見えてきたこと Vol.56】AJAX(アヤックス)からの学び

こんにちは!

縁がありまして、アヤックスのホームスタジアムを見学してきました。その名はヨハンクライフアレナ。

欧州屈指のスタジアムで、EURO2020(2021年開催)の開催地にもなりました。

クラブの伝説的な選手であるヨハンクライフの名を冠したスタジアムです。

ヨーロッパのハブ空港の1つ、スキポール空港(アムステルダム)から電車で10分ちょっと、かつ駅からも数分と非常に立地の良いスタジアムです。

アヤックスというのは、欧州のビッグクラブの1つです。デロイト社の発表によれば、2022年の売上は187百万ユーロ、約3百億円です。

ヨーロッパでは27番目ですが、オランダではBig3(PSV、フェイエノールト)の2つを凌駕しており、5大リーグ以外ではベンフィカに次ぐ存在です。

スタジアムツアーで印象に残ったのは以下の3点です。

①VIP席の凄さ
1席年間1千万円のVIP席があるそうです。50席ほどありましたので、ここだけで5億円の売上。試合の観戦以外にもシャンパンやミシュランレストランの料理を楽しめるそうです。

様々な欧州クラブのスタジアムを見学しましたが、こうしたVIP席やホスピタリティシートが充実しており、社交場として2週間に1回(欧州のカップ戦があれば、ほぼ毎週)顔を合わせる場所として機能しています。

その中でもヨハンクライフアレナはラグジュアリーさでの充実を感じました。

②サステナビリティ
多くのクラブがスタジアムで使用する電気(照明だけでなく、芝生の養生など)や水(スプリンクラー)に対して、持続性を意識した取り組みを行っています。

ヨハンクライフアレナでも電気を風力や太陽で賄っている他、水も雨水を貯めて、活用しています。

③駐車場の広大さ
スタジアムの地下に大きな駐車場を用意していました。駅から近いので、公共交通機関でも十分アクセスが良さそうですが、駐車場問題に悩む日本では参考になりそうだと感じました。

※地下に作ることで、工事費が増えそうな気もしますが

アヤックスというクラブは常に未来に目を向けているとも感じました。スタジアムに記載された「DE AJAX JEUGD HEET DE TOEKOMST」というメッセージですが、英語にすると「AJAX Youth has the future」。

アヤックスの若い選手たちには未来があるという意味だと理解しました。

ご存知の方も多いかも知れませんが、アヤックスは多くの若い選手を輩出しています。セードルフ、ダービッツ、クライファートやデヨングなどアヤックスから世界的な名手が巣立っています。

幸いにもスタジアムツアーの後に、アカデミー(U11だと教えてくれました)のトレーニングマッチをスタジアム側の練習場で見学することができました。

恐らく地元チーム(同じ年代か1つ上くらい)との試合でした。フォーマットは11対11。グラウンドは縦70m、横50mと言った具合です。

オフサイドはなく、サイドやコーナーキック、ゴールキックはドリブルインを認めていました。

選手も14人ほどで回し、35分ハーフと言うことで、それぞれ50分くらいはプレーできる環境のようです。

アヤックスの選手で印象に残ったのは、上半身を使うことによるキープの上手さ、サッカーを理解しているIQの高さです。

以前、自身のサッカー選手の評価軸として、T(テクニック)I(インテリジェンス)S(スピード)P(フィジカル)を挙げました。

アヤックスでは、TIP(パーソナリティ)Sという軸だと記事で読んだことがあります。

I(インテリジェンス)はポルトガルでも感じましたが、どれだけフットボールを見ているかにも依存すると感じます。

お手本となるような大人の試合、アムステルダムではアヤックスがありますし、今はヨーロッパトップクラスの試合をチェックできます。

試合の場にいた親御さんに質問したところ、あるフォワードの選手はアヤックスだけでなく、レアルマドリ―やマンチェスターシティの試合も良く見るそうです。

一方で、日本人の選手のテクニックは通用する部分が多いと感じました。但し、スピードとフィジカルで将来的に圧倒される可能性があり、そのためにも通用ではなく凌駕(ブラジル・スペイン・ポルトガルのように)しなくては、戦うことが難しいとも感じます。

そのために、フットサルという狭い範囲での競技は改めて有効だと感じました。

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