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【読書録】「発達障害の僕が食える人に変わったすごい仕事術」を読んで

こんにちは、ともです。
借金玉さん著書
「発達障害の僕が食える人に変わったすごい仕事術」を読みました。
一言で言うと、発達障害者の生存戦略のための本です。
生き抜くためのライフハックをわかりやすく教えてくれます。
発達障害者にとってこの世界は、
よくわからないルールのゲームみたいなもの、とのことで、
借金玉さん曰く、我々はそのゲームの中で、
ルールもわからないまま負け続けているらしいのです。
これを普通の人は普通にルールを知っていてやっているんですからズルい、
と著者も言っていましたが、私もそう思いました。
それでも、私たち発達障害者が生き抜くためには、
このゲームのルールを知る必要があるのです。
借金玉さんは、会社を「部族」と呼んだり、
人間の間に存在する曖昧なコミュニケーションを「見えない通貨」
と呼ぶなど、概念の言語化がとても上手です。
会社という名の部族のカルチャーに染まり、
見えない通貨を支払わないと、
とんでもなく嫌われ、怒られるんですよ。
そう考えると思い当たることがたくさんあります。
私も様々な職場で嫌われ排除されてきました。
それにはこういう理由があったのか、
とこの本を読んで初めて気づきました。
そして、発達障害者特有の、
「茶番だと思うとスン…となるアレ」のことを、
「茶番センサー」と呼ぶなど、
まさにそう!と思って笑ってしまいました。
しかし、世の中は茶番で出来てるんですよね。
茶番と認識しながらも結局は、茶番に本気出した方がタイパが良い、
との回答もうなずけます。
さらには、
発達障害の二次障害についても言及しているところはありがたいです。
二次障害の回避は最優先、生存は全てに優先するんです。
これは本当に大事なので声を大にして言いたいですね。
私自身も、発達障害と診断されるまでに、
小学生で自家中毒、21歳で不安障害と言われ、
すべての二次障害(パニック障害・会食恐怖・対人恐怖・うつ)の原因が、
発達障害とわかったのは30歳を過ぎてからです。
もっと早く診断されていたら…と悔しく思っています。
すべての発達障害の人に知ってもらいたいのは、
逃げていいし、休んでいい、自分の心を守ることが大事、です。
世の中の「甘えだ」という声はスルーするくらいでいいんです。
頑張りすぎて死ぬより全然良い。
生きてるだけでOKなんです。
発達障害の人がより良く生きるために必要な、
ノウハウがこの一冊に詰まってました。
私も自分のレースを自分のペースで走りたいものです。

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