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【読書録】ロルフ・ドベリさん著書「News Diet」を読んで

こんにちは、ともです。
ロルフ・ドベリさん著書
「News Diet(ニュースダイエット)情報があふれる世界でよりよく生きる方法」を読みました。
あまりにも当たり前に存在するニュースのことを、
今まで考えることもなかったのですが、
思えば、ネットを見ない日は無いですし、
ネットを見るともれなくニュースも見てしまいます。
内容は、事件・事故から、ネコだの犬だの芸能人だのと、
よくよく考えると自分にはほぼほぼ関係のないことばかりですが、
それでも、タイトルに惹かれてついクリックしてしまいますよね。
ニュースは見られてなんぼですから、
クリックしたい欲求をかきたてるタイトルや写真だったりするんですよ。
そして、だいたいやっぱり自分には全然関係ないのに、
無駄にイライラしたり悲しい気持ちになったりするのです。
これ、自分で勝手にやって、勝手に怒ったり悲しんだりしてるんですよ。
脳のメモリーも食うし、時間も食うし、
それなのに、得られるものは何もないんです。
むしろ、精神的に害があるかもしれません。
そんなニュースをダイエットしようとこの本では言っています。
とはいえ、ニュースを見ないという経験を今までしていませんから、
見なかったら自分だけ取り残されるのでは?と不安になります。
しかし、そんなことはないんですね。
当たり前ですが、
ニュースは世界で起こるすべてを報じることはできません。
そのうえ、完全に正しく伝えることもできないわけです。
そもそも正しいということも何をもって正しいとするか、
明確な基準もないのですから。
見ても見なくても自分には何の影響もないんですよね。
むしろ、無駄にイライラした時間のぶんだけ損してます。
人間の脳はネガティブなことに反応するようにできてるんですね。
ポジティブなニュースよりもネガティブなニュースを取り込んでしまい、
思考がネガティブになり、ますますネガティブなニュースを取り込む…
という悪循環にハマっていくわけです。
これで鬱にならない方が不思議ですよね。
ニュースは広告収入で成り立っているので、
結果的には消費している自分自身がこのシステムに加担しています。
自分が間接的にではありますが、加担してたなんてビックリですよね。
そう考えると、自分に害のあるものをせっせと消費し、
生み出させては、消費して勝手に鬱になって、
また消費するからまた生み出される…と、
なんだかおかしな話です。
ニュースに対して責任をもって消費し、
自分に関係のないものはちゃんと断ち切ることが大事ですね。
これを、一人一人がやっていけば、良質な情報媒体が残るでしょうし、
または、新たなものが生まれてくるのかもしれません。
それは結局は巡り巡って自分のためにもなるのですね。
ニュースを見ないことが世界のためになるなんて思いもしませんでした。

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