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若松英輔「悲しみの秘儀」を読んで

つねづね私は、なんで人は読書をするんだろうと思っていた。

この本を通して、私は作者と対話しているんだなと感じた。そして、それは奥にある「自分」と向き合う瞬間でもあった。

浮かび上がっていない、見えていないものを見ようとする。暗くて何も見えない中に光を見つけようとすること。

私の中の私の声、あなたの中のあなたの声を聴く時間は、苦役なんかじゃなく、とても心落ち着く時間だと気づかせてくれた。

一度読了はしたけれど、何度も対話しに行きたい一冊。


若松英輔・著
「悲しみの秘儀」


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