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「#LOCAL Meetup」についての覚書、あるいは、なぜその土地の課題を考えるのか

この前、#LOCAL Meetup 第4回:南相馬市 ロボットと市民が共に暮らす未来都市を作りたい!に行ってきたので、その時に思ったことをメモ。

南相馬の話ではなく、同じような課題に見えても、それぞれの地域・自治体によって、その課題の背景、成り立ちが異なり、また、資源によってやることも変わってくるのだな、というごく当たり前の話を、頑張って書きました。

#LOCAL Meetup とは?

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 #LOCAL Meetupは、地方が抱えるさまざまな課題について、ワークショップ形式で議論する参加型イベントです。毎回、自治体の担当者をゲストにお招きし、町の課題や悩み、目指すべき姿などを参加者に共有、それを基に皆でディスカッションします。
https://eventregist.com/e/mirai105_local4?lang=ja_JP

自治体の方と東京近郊で働いている方が机を囲んでディスカッションしています。ここ何回かは、対象の自治体だけでなく、他の自治体の方も参加していました。

南相馬市を例にして

今回は、福島県南相馬市の話でした。2006年に小高町と原町市、鹿島町が合併してできた南相馬市ですが、1つの市として足並みが揃いつつあった2011年、東日本大震災が発生。東京電力福島第一原子力発電所から20㎞圏内・30km圏内・30㎞圏外に再度、分断されてしまいます。また、震災後に若年層が大きく減ってしまいました。その一方で、福島ロボットテストフィールドが開設されたり、伝統のある祭り・相馬野馬追があったりと鍵となる資源があります。
このような背景や課題を直接聞き、どのような資源があり、何ができるのかを話し合っていきます。

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主語によって変わる解

『南相馬市は、「人口減少」「少子高齢化」といった課題を抱えています』という一文。「南相馬市」の部分は、他の地域で言い換えることができます。日本のだいたいの地域が、「人口減少」「少子高齢化」という問題に直面しているはずです。

一方で、「人口減少」「少子高齢化」は日本全国一様に起こっているわけではありません。南相馬市であれば、高校まではあるけれど大学進学となると、市外に出ることになります。市内で就職する人、戻ってくる人を増やさないと、それはどうしても補えません。これが、大学のある他の街になると、進学してくる人を卒業後どう繫ぎ止めるかという課題に変わるかもしれません。「人口減少」「少子高齢化」といった同じ言葉で括られる課題も、背景や今ある資源から解が変わっていくように思います。

(とはいえ、人が減るトレンドは変わらないですし、周辺地域からの人口の奪い合いではない視点で何ができるのか・・・は考えねばです。)

最後に

一晩で、その課題が解決する、あるいは、解決するアイディアがでるわけではないのですが(もちろんだしたいと思っています)、少しは自分のできることや自分の携わっているサービスが、課題解決に役に立つんじゃないか、という期待が自分の中にはあります。
そのためにも、こうした席に座り続けるというのは、自分にとって重要なことだなと思うのでした。




そして、最後に、カバー画像は、楽しそうな(?)主催者の伏見さん。

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