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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/2/4)①「おばさん」「おじさん」の是非、②心身バランスを保ちたい

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。

https://www.j-wave.co.jp/original/tmr/


先週の生活者不満(~2024/2/4)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週は節分だったこともあり、豆まきや恵方巻に関する不満や不便の声が多く寄せられました。皆さんのお宅では豆まきしましたか?

そのようななか、今週は①30代男性で増加した「おばさん」、②40代女性で増加した「バランス」に注目します。早速どんな不満だったのか見ていきましょう。

①「おばさん」「おじさん」の是非

先週、自民党の麻生太郎副総裁が、上川陽子外相の容姿などに触れた発言が問題視されました。その後、この一連の発言は撤回されたものの、その中で言及された「おばさん」との言葉に対して生活者からも不満の声が多く寄せられました。

多くは「公式な場では「おばさん」と呼ぶべきではない」「相手がどう感じるかを汲み取って欲しい」という内容でしたが、30代男性からはすこし異なる意見も寄せられました。

30代男性からは「おばさん」は問題視されて「おじさん」はなぜ良いのか?という意見が多く寄せられたのです。

30代男性というと、まだ「おじさん世代」ではないものの、ジェンダー問題に対しては新しい価値観を持っている人が多い世代ということもあってか、いずれ「おじさん」と呼ばれることを想像し、抵抗を感じているのかもしれません。

「おじさん」自体の是非だけでなく「昭和のおじさん」「おやじ臭」などの言及の是非を問うような意見も聞かれました。

おばさん発言を問題視しておいて、「昭和のおじさん」というのが許されるのがわからない。(30代・千葉県)

おっさんには『キモい』、『臭い』、『おじさん』ってみんな言ってるよねー。女には『おばさん』もダメなの?『美しくない人』はよくないけど『キモい、臭い』よりいいでしょ。(30代・愛知県)

何で『おじさん』って言ってもいいのに『おばさん』はダメなの?今回の麻生太郎の失言で、『美しくない人』ってのは失言だと思うが『おばさん』はいいでしょ。(30代・愛知県)

おばさん・おじさんというと、本来は叔父・叔母と親戚関係にある人を呼ぶ言葉ですが、性別と年齢層を掛け合わせた意味合いで使われることも多いのが実情です。

以下の不満で言及されているように、その言葉自体の意味合いというよりは、TPOや相手との関係性を考えたうえで、相手がどう思うかを配慮した上での使われ方が求められる象徴的な言葉、と言えそうです。

「おばさん」という言葉自体がだめ、というよりはそこに込められた思いやメッセージが肝心。そういう意味では「おじさん」「おやじ」も攻撃的・批判的な意図で使われることが多い。言われる方が敏感かどうか、ではなく、本当の意味でお互いをフラットに思いやれたらいいのに。(30代・東京都)

言葉尻やちょっとした表現に過敏になって批判し合うのではなく、その前提としてどのようにすれば信頼関係が築けるか、誤解を招かないようにできるかを考えることが本質的な課題であり、そのことが改めて問われています

②心身バランスを保ちたい

先週、40代女性では「バランス」という言葉の言及が増加したようです。どんな「バランス」なのか。早速見ていきましょう。

まず目立ったのが「ホルモンバランス」に関する不満・不調です。ホルモンバランスの影響で食欲が変動してしまうこと、うまく振舞えず女性だけ損しているような気になってしまうこと、産後のホルモンバランスで抜け毛などの影響がでてしまっていること、など切実な不満・不調の声が寄せられました。
一年の中で気温が最も低くなる季節ということもあり、女性がホルモンバランスを崩しやすくなり、言及が増加したのかもしれません。

ホルモンバランスが崩れること自体ではなく、それにより、日常生活に様々な影響がでていることを嘆く声がおおいことから、そのような影響をケアしてくれるような商品・サービスあるいはコミュニケーションが求められていると言えます。

ホルモンバランスか食欲が上下する。食べたい気持ちが強くなりふだんよりたくさん食べてしまう。食べた後胃がもたれたりして困るので、ホルモンバランスで左右されないようにして欲しい。(40代・東京都)

女は40すぎたらホルモンバランス崩れて色々なダメージがあるけど男はないからいいなと思う事。理解もないし女は損な事ばかりでうっとしい(40代・京都府)

産後の抜け毛な悩まされている!ホルモンバランスがガタガタ!(40代・和歌山県)

「ホルモンバランス」以外にも様々な「バランス」不満・不調が寄せられています。「健康と美容のバランス」「乾燥と保湿のバランス」「緊張とリラックスのバランス」など主に健康・美容領域で様々な「アンバランス」が不満・不調の要因として感じられているようです。

年末に婦人科系の疾患になり、極度の貧血になったため、食生活を改善しようと三食しっかりと食べるようにしたら、当たり前だが太ってしまった。健康と美容、うまくバランスが取れない。(40代・神奈川県)

脇からは汗が滲み出るのに、指先だけが氷のように冷えてしまう。バランスが悪い。(40代・東京都)

乾燥と保湿のバランスがとれていないのか、加齢の影響か、最近ほうれい線が気になる。(40代・愛知県)

子どもの面倒を、みているといつでも気持ちが張り詰めているので、気を緩めると体調まで落ち込んでしまい、外出する気力がでなくなる。朝も起きられなくなる。緊張とリラックスがバランスしなくてはやっていけないので、子育ての負担を減らしたい。(40代・東京都)

世の中に提供されている商品・サービスの大半は「特定の事象・症状」を「回復・改善」したり「快適にする」ために設計されていますが、それだけでは次の「アンバランス」を生み出してしまうケースがあるようです。

特定の事象・症状に対処しつつ、「バランス」を整え、心身を健やかにしてくれる。「個別最適」ではなく「わたしにとっての全体最適」を実現してくれるパートナーのような価値が期待されているようです。

そんな複雑な判断や提案が求められる「コンシェルジュ」のような役割こそ、デジタルを活用したパーソナライズドサービスが得意とするところです。日々の心身の「バランス」を保ってくれる【AIコンシェルジュ】への期待と読み替えることもできそうです。


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Insight Tech 伊藤

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