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【先週の不満ビッグデータ】(~2024/5/5)①バーベキューの臭い対策、できないの?、②オムツ台をより「安全・安心」に

こんにちは。Insight Tech CEO 伊藤です。「声が届く世の中を創る」の実現に向けて不満買取センターを運営しています。

このnoteでの連載として「先週の不満ビッグデータ」をお届けしています。

この企画は毎週月曜~木曜日に放送されているJ-WAVE TOKYO MORINING RADIOの毎週水曜日のコーナー「データから導く<Better Life>」と連動しております。毎週ナビゲータの別所哲也さんに先週の生活者不満からみえる「Better Life」をお届け頂いています。是非ラジオもお聴きください。


先週の生活者不満(~2024/5/5)

Insight Techが運営する不満買取センターに寄せられる不満の声。注目するのは「前の週と比較して増加が目立ったキーワード」です。そのキーワードの出現件数を反映したワードクラウド(下図)をみると「先週はこんな不満が目立ったみたい」という理解ができます。

先週はゴールデンウィークの後半だったこともあり、観光・レジャー関連の不満が増加しました。高速道路の渋滞やオーバーツーリズムなどへの言及が目立ち、観光地や交通の混雑に不満が集まっていたようです。

そのようななか、今週は①「バーベキュー」②「オムツ」に注目します。これらも先週増加が目立った意見です。具体的にどのような意見なのか、早速見ていきましょう。

①バーベキューの臭い対策、できないの?

先週、不満買取センターに寄せられた意見で「バーベキュー」への言及が急増しました。過去1年間の月別の不満投稿をみても、バーベキューへの不満は5月に突出して多くなる傾向にあるようです。

バーベキュー不満の推移(不満ファインダーより)

毎年5月に急増するバーベキュー不満、具体的にはどんな不満なのか、早速見ていきましょう。

実際の不満の声を見てみると、河川敷などアウトドアでバーベキューする際のゴミなど後片付けに関する不満が目立っていますが、それと同じくらい目立つのが、「住宅地でのバーベキューの臭い」についての不満です。

「バーベキューの臭いが漂ってくる」という臭いそのものへの不満だけでなく、「洗濯物が外に干せない」「部屋の換気をしたいのに窓を開けられない」など副次的な影響を嘆く声が多く寄せられました。

近所のそこら中からバーベキューのにおいが漂ってくる。洗濯物が気になる。(40代・和歌山県)

隣の家でバーベキューを始めたみたいで炭を起こす匂いが家の中まで入って来て臭い。住宅地でやらずにどっか行ってやれば?(50代・岩手県)

GWに晴天は嬉しい。が、自宅庭バーベキューする近隣に辟易。臭いや煙で窓開けられない、洗濯物外干しできない。バーベキュー場を利用して!(50代・愛知県)

住宅密集地 庭でバーベキューは迷惑 臭いが洗濯物に移るし何より臭い 迷惑にならない場所でしてほしい(40代・千葉県)

家の中が暑いため、少しだけ換気をしようとしたら焼き肉と煙の匂い。バーベキューが始まってしまったか。当分換気は無理だ。(40代・群馬県)

コロナ禍のSTAY HOMEのなかで注目が高まった「おうちバーベキュー」。
今年は新型コロナ感染症5類移行後の初めてのGWでしたが、「物価高」「円安」などで「安近短」で済ませる家庭も多く、自宅で非日常を楽しめる「おうちバーベキュー」が引き続き人気だったようで、その影響がご近所の不満として表れているようです。

お互いを気遣うことが必要なのはもちろんですが、例えば、自宅バーベキュー用の空気清浄機や消臭機能を持つバーベキュー機器など、「ご近所への影響を含め安心して気兼ねなくおうちバーベキューを楽しむことができる」ことへのサポートにビジネスチャンスが隠れているかもしれません。

②オムツ台をより「安全・安心」に

先週は、「オムツ」に対する不満も増加しました。特に30代女性での増加が顕著となりました。

先週寄せられた「オムツ」不満を見てみると、GWらしい不満の内容でした。「外出先でのオムツ交換がしにくい」との不満です。

まず目立ったのはサービスエリアや病院のトイレにオムツ交換ができる設備(オムツ交換台)がないことへの不満です。GWということで外出する方が多かったためこの時期にオムツ不満が増加したと言えそうです。

サービスエリアのトイレにオムツ交換台がないのが不満。子育て支援策として経済的な支援だけでなくこういった街中での環境改善をお願いします(30代・東京都)

病院のトイレにオムツ替えできる場所がないのが不満。公共施設にはオムツ替えの場所を設置してほしい。(30代・奈良県)

それに加えて目立ったのが「オムツ交換台が危ない」との意見です。「ベルトがお腹の部分しかなく抜け出せてしまう」「高さを低く変えられたらいいのに」と安全性を高めるための具体的な指摘・提案が含まれる不満が寄せられており、オムツ交換台を更に安全に利用したい、とのニーズはまだまだ残されているようです。

実際、国民生活センターからもGW前の4月26日に「商業施設等のオムツ交換台から子供が転落する事故が発生している」旨の注意喚起がなされました。オムツ交換台を正しく利用する必要があるのは言うまでもないですが、更に安全性を高める工夫が求められていると言えそうです。

トイレのオムツ交換台危ない。改善してほしい。(30代・岐阜県)

公共の場のオムツ交換台について、ベルトがお腹部分しかなく、子どもが簡単に抜け出せるので危険だと思う。簡単に抜け出せないように、お腹のベルトだけでなく肩ベルトも付けてほしい。(30代・埼玉県)

オムツ台設置高さ低く変えたらいいのに、転落事故多いみたい。(30代・鹿児島県)

また、衛生意識の高まりもあり、「清潔なのかが気になる」と言った声も寄せられました。使用後は自身で拭き取るなどの配慮やマナーが求められるところではありますが、オムツ交換台を「安全に」だけでなく「衛生面で安心して利用したい」とのニーズもありそうです。

各所のおむつ交換台が清潔なのか怪しい。施設の清掃業者が拭くなどの清掃してくれているのか分からない。古いものは安全性も不安あり。(30代・栃木県)

外出先のオムツ交換は日々の子育てにおいては避けられない対応ですが、そこに不便さや不安・心配が残っているようです。
目下、政府主体で様々な「子育て支援策」が実施されていますが、経済的な支援だけでなく、「オムツ交換台の普及促進、安全・安心機能の強化」など日々の子育てをそっとサポートするような環境整備も「子育てしやすい地域」に求められる条件ではないでしょうか。

「オムツ交換台」に限らず、子育て中の当事者の声に耳を傾けることで、子育て支援につながる環境整備の”種”はまだまだ見付けられそうです。


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Insight Tech 伊藤


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