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【料理】AD経験が料理を始めたきっかけ

母が料理上手で、学生時代は全く料理をせず
社会人になり一人暮らしを始めても、
仕事でほぼ家にいない生活で
作るとしても鍋や納豆ご飯レベルだった。

まさかテレビの仕事が
「料理ができないと困る職業」だとは思ってなかった…

料理が出来なくて何度も怒られた!

ADで最初に担当したのが医療番組。

医師のリサーチや取材をしたり
術野(手術で目に見える部分)カメラを操作したりと
様々な仕事をした中で、
再現ドラマの撮影の準備や進行も仕事の1つだった。

健康的な朝食や、身体に良くない食事などを
料理をしない人が準備するのは大変で…

「唐揚げ定食」を準備するにしても
・レンチン唐揚げがショボい
(当時の冷凍食品は今ほどのクォリティではなかった)
・レモンの買い忘れ
・添え物のキャベツがカピカピ
など、色々と想像力が及ばない!
(その度にディレクターやカメラマンに怒られた!)

<料理>は作ることがゴールではなく
食べてくれる人が喜ぶ状態で
提供することが大切
なんだと知った。

怒られた時は悔しかったけど、
キャベツは直前まで水に漬けておくと
みずみずしく美味しそうに見えるとか
様々な技を教えてもらって感謝しかない!!

クリスマス島で気付いた「料理が出来ない!」

一人暮らしも7〜8年になれば
それなりに料理をこなし
「料理くらいできる」と思っていた。

オーストラリアの北西にある島・クリスマス島に取材に行った時
「日曜は店が全て閉まるから自炊」と言われ
カレーライスを作ろうと日本からカレールウを持って行った。

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※2014年12月アカカニの産卵の撮影

「私が夕飯作ります!」と意気込んで
スーパーに買い出しに行きお米や野菜などを買い込み
サラダとカレーを作ってたんだけど、
8人いるのにルウは6人前…
悩んだ挙句、単純に分量を増やしたらシャバシャバに!

私が料理中に釣りに行ってた人達が帰って来たから泣きついたら
「カレー粉」「小麦粉」を見つけてくれて
加えたら、薄味もシャバシャバも解消してくれた!

「ルウがなければカレーすら作れないんだ」と驚愕…
ちなみに、炊飯器もスケールもなくて
鍋で目分量の水でお米を炊いたらべちゃべちゃ。最悪。

私は料理ができる訳ではなく
便利グッズで溢れている日本で
「簡単に料理を作る」方法を知っているだけ
だと気付いた!

↓残骸しか写真がないけど、左のトマトサラダとカレーが私作。

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カメラマンさんが作ってくれた刺身とカルパッチョがあったおかげで
豪華で美味しい夕食だったし
私の失敗も笑い話となり楽しい食事だった!

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魚を捌いてオリーブオイルにレモン絞ってちょっと醤油を垂らして…
神業にしか見えなかった!

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インド洋に浮かぶ小さな島で、カニの大産卵に立ち会う以上に貴重な経験をした。

素材から作ることにハマり、その素材にもこだわり始める

ディレクターになりたての頃、
岐阜にある酒蔵を取材し
もち米・米麹・米焼酎の3つの材料のみで作る
本物(本来)のみりんの美味しさを知り
高くても原料を見て買うのが習慣となった。

さらに、麺つゆやドレッシングは
自分で簡単に作れる
事を知り
必要な分だけ作るように。

この知識がバヌアツに移住して
和風調味料が手に入らない時に役に立った!

きっと昔の私だったら「麺つゆ恋しい〜」
と我慢する事しか出来なかったと思う。

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私が子供の頃、おばあちゃんが餃子を皮から作ってて
もちもちで本当に美味しかった思い出があるけど
自分で作ると大変すぎて、便利な日本に生まれて感謝する事も多い!
この時の塩味は私の汗だと思う…

今は便利な時代だけど、
チョイスが多い分、見極める力が本当に必要!

【まとめ】笑顔で食べられれば料理は大成功!

料理が全くできず怒られまくり迷惑をかけたけど、
今では料理は大好き!

・食べてくれる人が喜ぶ姿を思い浮かべて作る時間が好き
・材料や分量を変えるだけでどんな味にもなる無限の可能性
・便利なキットや新しい調味料なども挑戦していきたい!

推奨される分量なんて覚えておらず
毎回テキトーで失敗もするから
「料理が得意」とは口が裂けても言えないけど。笑

料理が苦手と思っている人は
・キッチリ作ろうと思わない(プロも挑戦して失敗すると言ってた)
・便利な家電や加工品がある国にいる事に感謝して、遠慮なく利用する
など、
ハードルを下げて
「笑顔で食べる」が料理のゴールでいいと思う。

料理が出来ずに怒られる事は滅多にないと思うから!

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