「ぼくの哲学 アンディ・ウォーホル」

名前は知ってても、どんな仕事をしてたのかはあまり知らない、銀髪とメガネの人、アンディ・ウォーホール。

ベルベット・アンダーグラウンドのバナナ・ジャケットやマリリン・モンローの肖像画(ポップ・アート?)くらいは知ってるけど。ボウイの歌も。

そのウォーホールが語った、愛(ゲイ)、美、仕事、死、お金、アート諸々のこと。

およそ感性のみで行動してるようなアーティストは、こちらも理性ではなく感性で接しようとすると、当然、かなうはずもないから、とにかく疲弊するばかり。だから、作品だけで接する方が良いのだ。

「経験を経て歳を重ねないと人格や人柄は顔に現れない」というウォーホールだが、何について書いてても、どこか冷めてて他人事で、自分の仕事でさえ、徹底して客観的な視点から評しているように思う。

「食べたらすぐトイレに行く人は、なんでお尻と口を管でつながないんだろうといつも思うんだ。そうしたら食べたものをリサイクルし、再利用できるのに。そしたらもう食べ物を買って食べるなんてことも考えなくていいよね。見なきゃいいんだよ。汚くなんかないよ。なんなら着色してもいいし。ピンクだな」というのは面白い。

交流もあったフェミニストに銃撃されて、一命をとりとめた事件もあったのか。

「僕は死ぬということを信じてない。起こった時はいないからわからないからだ。死ぬ準備なんかしていないから何も言えない」といってたウォーホールは、1987年2月22日の日曜日、胆嚢手術の後、心臓発作で死んだ。享年58。


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。