【古典映画】「地獄の戦場」

1950年公開のアメリカ古典映画の名作(?)「地獄の戦場(Halls of Montezuma)」。

「西部戦線異状なし」で第一次大戦を描いたルイス・マイルストン監督が、第二次大戦を描いた。

海兵隊が全面協力したというから、やっぱり海兵隊賛美となってる。

でも、プロパガンダではなく、日本軍のロケット発射基地の攻略に悪戦苦闘する兵士と、海兵隊と日本兵の意識の違い等も盛り込み、人間臭い、ドロドロとした古い戦争映画って感じに仕上がっている。

終戦後まだ5年しか経ってないし、戦闘シーンなど、実際の映像(多分)を使ったシーンもある。

日本兵は日系人を使ったのだろうか?ちょっとたどたどしい日本語だったりするが、「我々は、生きて虜囚の辱めを受けず、と教育を受けている。捕虜として生き残るのは不名誉なこと。死なせてくれ」と懇願し、隙を見て切腹する。

捕虜でも生きることに価値があるという海兵隊と、死ななければ国の家族にも迷惑がかかるという日本兵と。ステレオタイプの描き方でも、日本兵の死に対する考え方を出したところは評価できる。

出撃までの限られた時間で、日本軍のロケット弾発射基地を探し出さなければならないという使命の中、同期でも死ぬ者と生きる者とに分かれていく。

死んだ海兵隊がメモを残す。
「国が弱ると命が奪われる。我々は世界の一部だと自覚しよう。弱ければ万人が弱る。自由を失えば世界も失う。祖国に帰れた者は苦しみを忘れず国に力と勇気と知恵を与えるのだ。恐れることはない。我々のそばに神はいる」

アメリカのヒロイズムがよく現れているともいえる。

しかし、日本軍にあれだけロケット砲を撃つだけの軍備が残されてたのかなぁ?


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。