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服薬後のフォロー

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薬剤師がバイタルサイン採取、フィジカルアセスメントを実施するメリット

薬剤師がバイタルサイン採取、フィジカルアセスメントを実施するメリット

僕自身が臨床の現場に戻るにあたり、改めて整理したいと思います。
もはや大学教育でも導入され、薬剤師が患者さんに触れたり、聴診することは珍しくなくなったのかもしれません。
服薬後のフォローが義務化され、最近ではちらほら個別指導の事例も出てきたようです。
それは別にしても、服薬後のフォローには必須のスキル&マインドです。

前提としてお伝えしておきたいのは、これはミニドクターになるためでもなければ、薬

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服薬後のフォローは薬剤師にしかできないのか

服薬後のフォローは薬剤師にしかできないのか

今回は服薬後のフォローを行えるのは薬剤師だけなのか?ということについて考えてみます。

先日、薬局パートナーさん(非薬剤師)から外来の患者さんのことで相談を受けました。
どうやらお薬を受け取った翌日から今日まで3日続けて来局され、「薬がない」とご相談いただいていたようでした。
対応してくれた薬局パートナーさんは、患者さんがご高齢かつ独居のため、”何かおかしい”と感じたようです。

そこでその薬局パ

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先服薬指導が変える患者との関係

先服薬指導が変える患者との関係

先日ウェビナー形式で先服薬指導についてお話しさせていただく機会をいただきました。
そこでお話しさせていただいた内容をこちらでもシェアしたいと思います。

僕自身は先服薬指導の設計には関わっていないため、あくまで現場のいちプレーヤーとしての感想です。

1)法令遵守

まず再認識しておきたいのは"先確認"の義務です。

確認項目をご覧いただくとお気づきだと思いますが、"そもそもこれをやるくらいなら、

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提案はフォローアセスメントフィードバックがセットだという話

提案はフォローアセスメントフィードバックがセットだという話

前回ご紹介したTweetの後半部分について解説・考察してみます。

前回はジゴキシンとマクロライドの相互作用を示唆したところまでを解説しました。
今回は次回の定期採血の予定を繰り上げるよう進言した部分に加えてTweetに書ききれなかった部分に言及します。

提案したら終わりではない提案するだけなら人をみなくてもできますし、意見だけを述べて去ることが仕事とは認められないのは医療も同じです。

医療現

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残薬に対する考え方とアプローチ

残薬に対する考え方とアプローチ

今日は残薬に対する考え方と僕が行なっているアプローチを書きます。

先日Twitterで、薬剤師が介入した結果コンプライアンスが良くなった反面体調が悪くなった、というような呟きを見ました。

事実かどうかはさて置き、あり得ることですし、僕も経験した事があります。
残薬問題が話題に上る時、あたかも薬剤師の責任のように書かれることがありますが、そうではないと思っています。ただし、現実として余っている薬

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大量の検査結果を適切に評価する方法

大量の検査結果を適切に評価する方法

今日はアセスメントに必要な各種検査結果・情報提供書類との付き合い方について書きます。

各種情報提供書類とは
採血、心エコー、心電図、下肢エコー、骨密度、便潜血等の検査結果を記したものや診療情報提供書、看護サマリー、介護施設の家族向けアンケート等の他職種のアセスメントを記したものです。

僕の手元には月間でおよそ150枚の書類が来るようです。(昨日数えました笑)
これらはすべて在宅患者さんに関する

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PDCAを走り切る癖をつける

PDCAを走り切る癖をつける

服薬後のフォローとフィードバックを行うことで医療のPDCAサイクルに薬学を組み込めば患者さんが良くなる。
服薬後のフォローが義務化され、調剤報酬でも加算が新設されたことから色々な所で言及されていますし、当ブログでも書いてきました。
またオンライン診療や、医師のOTC医薬品の使用推奨により必要性が高まっています。

今日は服薬後のフォローとフィードバックを自分の通常業務に落とし込んで当たり前にしてし

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