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2023年を振り返るクリスマス

部屋の大掃除が終わり、綺麗になりすぎて若干ぎこちないデスクに座ってみた。そういえば、と思い、友人から書いてみなよと誘われた note を開いてみた。

洗濯を回している間は暇だからというこじ付けで、パソコンを開いたものの、そろそろ終わってしまいそうだ。一旦、洗濯物を干そう…

(5分経過)

冒頭から何を書いているんだ?
書く題材なんて沢山あるはずなのに、いざキーボードを打ち込もうとすると困ってしまう。そこで、とりあえず今の状況を書き出してみた、というわけである。なんとも情けない。

ちなみに、先ほどの僕は、徒歩30秒圏内のセブンイレブンでローストチキンやショートケーキが大々的に宣伝されている中、いつも通りセブンプレミアムのカレーヌードルとコールスローを購入した(安くて良い!)。

「こういうクリスマスも良いモノだ」と、呪術廻戦の最新話(アニメ)を見ながら、すました顔して麺と野菜を頬張っていたのである。

やはり、なんとも情けないやつだ。

ただ、セブンにて、レジ休止中の看板を探していた店員さんに、山積みになっていた荷物の中からそれを見つけて教えてあげると、忙しそうにしていた店員さんがビックリした顔で「ありがとうございます!」と言ってくれた。

"レジ袋とカトラリーの有無"と「温めますか」の会話しかないような現代のコンビニにおいて、「少しは良いことをしたな」と思っている。

※ 自分で言うところは情けないのでは?、というツッコミが入ってそう…


さて、せっかく"情けない"という言葉が連続で出てきたので、今回は"情け"という言葉についてつらつら書いてみようと思う。

情けは人の為ならず

"情けは人の為ならず" に当てはまる意味として正しいものはどれか?
(ア) 人に情けをかけておくと、巡り巡って結局は自分のためになる
(イ) 人に情けをかけて助けてやることは、結局はその人のためにならない

文化庁 令和4年度 国語に関する世論調査 〔令和5年3月調査〕より一部改変

いきなりなんで問題?と思った人もいるだろうが、"情け"で自分がすぐに連想した言葉がこの諺だったし、よく間違えてたな〜、と思ってクイズにしてみた。

答えは (ア) であるが、間違って覚えてしまっている人は僕以外にも多くいるらしい。

文化庁 令和4年度 国語に関する世論調査 〔令和5年3月調査〕

さらに興味深いのは、若い世代のほうが (イ) の解答率が高くなることだ。
たしかに…。
親切心で助けてあげてもその人のためにならない、と思ってしまう場面の方が多い気がする。

老子の言葉で「授人以魚 不如授人以漁」という言葉がある。「飢えている人がいるときに、魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか。」という話である。魚を与える"情け"だけでは、その人の根本問題は解決しない。

でも、本当に飢えている人の問題を解決するとなると、以下のような手順が必要だと思う。

  1. まずは魚を食わせて直近の飢えを解決する

  2. 釣りの方法を教えてあげる

  3. 必要に応じて、釣り以外の狩猟採集の手法を試させる(釣りが苦手かもしれないから)

  4. 最適な生計の立て方を構築するまで支援する

考えてみたが、これには相当な"情け"が必要である。そして、最後には相手が自立してくれることを信じていなければならない。なんとも難しい賭けだと思う。

また、ここまでの"情け"を掛けたところで、それに見合ったリターンが返ってくるとも思えない。"情け"とは何とも難しいものである。

そもそも"情け"って何?

なさけけ】
1. 他人同情労わる
2. (ときに「おなさけ」の形で)敗者能力不足の者などに対する特別配慮恩情
 ・武士の情け。
 ・お情けで合格させてもらった。
3. 男女情愛

なさけ - Wiktionary より引用

情けとは、下の者や弱い者に対する労りや配慮等を示すのが一般的である。似たような言葉や関連する言葉として、"慈悲" / "気遣い" / "思いやり" / "まごころ"などがある気がするので、以下のように分類してみた。

情け:(立場が下である)相手の気持ちに共感し憐れみ、配慮すること
思いやり:相手の気持ちに共感し、配慮すること
---
気遣い:相手の気持ちに配慮すること
---
慈悲:慈しみ、憐れむこと
まごころ:ありのままの純粋な気持ち・心

ただの言葉遊びだし抜けているところもあるが、以下のような式にまとめられそうだ。

慈悲 + 気遣い = 情け
まごごろ + 気遣い = 思いやり

色々と調べてみると、"仁"という言葉も出てきた。これは、
情け + 思いやり = 仁
という式になりそうである。

"仁"とは、孔子の道徳の根本原理・考え方であるが、僕が書き連ねるには余りにも知識がないので、ここら辺で言葉遊びは終わりにしたいと思う。

良き年末をお過ごしくださいませ

書くことを決めないとダラダラと話が進んでいってしまうな〜と感じた初note。対面で関わった人はコンビニの店員さんくらいだけど、少しばかりの"思いやり"はできたのかもしれない。

noteを書きながら2023年を振り返ると、今年はいろいろな方々が自分を助けれくれたと思う。そういう意味では、今日だけでなく年間を通して、沢山のお情けを掛けてもらえていたことに強く気づかされた執筆だった。本当に皆さん、ありがとうございました。

まだまだ"仁"には辿り着けないよな〜と思いつつ、まずは人としての余裕を持って、自分から周りを助けられるような、"情け"を掛けられるような人物に近づけたらな、と思った。

パブリックドメインとして、"孔子"が読めるので、2024年になる前に、一通り読んでみようと思う。



ここまで読んだ人、本当すごいと思う。ありがとうです。
良いお年をお迎えくださいませ。


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