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自分の仕事に「健全な怒り」はあるか?

最近は、アート思考とは何かを考えています。

自分の頭の中を整理するために書いたnoteがこちら。

もう少しアート思考について深掘りしていきたいと思います。

「アート」ならではの思考とは何か?

アーティスト特有の思考って何なんだろう・・・と考えているのですが、一つに「怒り」の感情があるのではないかと考えています。

アーティストは怒りを内省して表現につなげる

どういうことか?

例えば、ベートーヴェンは、難聴の苦しみや、当時ヨーロッパ全体の自由を抑圧する空気感への怒りから、有名な第九の創作につながたというエピソードがあります。

ここら辺は、ロマンロランのベートーヴェンの生涯に詳しく書かれています。

また、草間彌生は、自らに襲い掛かってくる幻覚や幻聴から自分を守るために表現し、人間と社会と自然との関係に対する問題の累積から作品を生み出しているといっています。

ちなみに、草間彌生の自伝はハチャメチャ面白いです。

アーティストがもっている怒りは2パターンあり、
①自分自身への怒り
②社会に感じる怒り

が存在する。

また、怒りをそのまま言葉でぶつけるのではなく、
怒りを、自分なりに解釈(内省)して、表現(音や絵などのコミュニケーション)に変えるのがアーティストであるのかなと考えています。

この表現の起点になる怒りを、健全な怒りとタイトルにしてみました。

アート思考とは何かについて

アート思考=教養を身につけよう、美意識を大切にしよう・・といった文脈で語られることがありますが、それだけだと綺麗なデザインを称賛しているだけになってしまうなと思っています。

ではアート性とは何か?

納得いかないこと、例えば権威性や構造への「怒り」を乗り越えていく思考や力にあると考えています。

怒りをパワーに変えて、内省/解釈/編集して、表現に落とし込む。

アーティストは、このような思考をしている傾向にあり、ビジネスパーソンも活かせる部分だと考えています。

アート思考のパターン.001

学生の時に好きだった岡本太郎の言葉が、少しづつ理解できてきた気が。

怒りや戦いが根底にない仕事は、飽きに繋がりやすいのかもしれないなと思っています。

怒りを落ち着かせるのではなく、怒りを表現に変えることも意識してみると、面白い企画が生まれるかもしれません。

-怒りを仕事へ取り入れる方法
・日常で自分や社会への怒りを言語化する
・企画をする時に、自分は何に対して怒りを感じているのかを言語化する

まずは自分の中に健全な怒りがあるか、日々の仕事を振り返ることからはじめたい。

本日の日報は以上です。