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家をDIYして気づくこと「自分の手でやる」の意義 #0077

自分で家をDIYで作っているのですが、いかんせん古い豚小屋(!)を改修して家にしようとしているので、もはやサグラダファミリア状態。もうかれこれ3年も改修を行なっていますが、まだ住める状態にはなく、しかし来年子供が小学校に上がるので、今年いっぱいなんとか完成させないといかんな、、と思うとります。

その中で実感したのは、「自分の手でやること」の価値なのです。
自分でやってみると、自分のできる/できないがはっきりします。
また一通りやってみることで、家を建てることの流れがハッキリと分かるようになります。おそらく次に店舗を作ったり家を建てる時は、人に出す指示も明確にできるようになると思うわけです。

構造的改修はだいぶ進んできました

自分で家を作るにあたって、特に以下のことを考えてます(後付けだけどね!)

・できる限り自分で作る
・断熱ガッツリやる
・仕事の圧迫はしない

*できる限り自分でやる!

できる限り自分でやる、というか当初は自分で全部しようと思っていたのですが、この状態から始めたので、一体どすりゃいいの?状態。片付けだけで数ヶ月かかりましたね、、。


とにかくモノで溢れておりました、、

構想はCAD(これも独学)で作ってみたものの、構造や強度に関してはやはり自分ではどうにもできない。と言うことで、ここはプロにお願いしました。
何しろ豚小屋だったところなので、構造的にもかなり不安がある。自分で解体すると、壊しちゃいけないところを壊してしまいそうだったので、依頼することに。

まーしかしこれが早い早い。さすがプロ。
即座に伽藍堂にして、構造部分を変えてくれました。
お金をかけると格段にスピードは上がる。しかし一方で、この範囲は自分で把握できないので完全に人任せになってしまいます。微妙に違うな、、と言うところももちろん出てしまいます。(その都度そこは改修してもらいますが)

思った通りに作りたい自分にとって、ここはやっぱり大いなるデメリットなんだよなーーと。

斜めにロフトの梁を入れてもらいました。さすがプロ。

それ以降は、壁を張ったり、付加断熱入れたり、風呂(ユニットがイヤだったので、在来工法、、)の土間打ったり、床の大引き入れたり、と自分メインで進めることができる部分をやっていったわけです。
現在は、勾配天井に断熱を入れる場合の取り合いを考えるのに四苦八苦、、。

一方、作業していてできない部分、例えば水道は水道屋さんへ、サッシは工務店さんに、、という具合に、割り振りを考えて時間と費用のバランスを考えて進めるようになってきました。
この辺の、どのタイミングで誰に頼むかを考えるのが複雑でヒジョーーに難しい!!
そしてここまできて、自分は内装メインでやりたかったんだ!と気づきました(おせーよ)

でも、自分で考えて実際にものができていく様子は、めちゃくちゃ楽しいのです!!

天井の取り合いを考えながら、勾配天井に150mm断熱入れる方法を考える

*断熱ガッツリ!

次に断熱。
これは本当に現代の家では生命線です。断熱の有無で住みやすさが格段に違うし、エネルギーコストが段違い。日本ではあまり騒がれませんが、ウクライナ戦争以降はコスト高を実感している人も多いと思います。
また、デンマークに住んでいた頃、冬でも半袖で過ごせる住環境に驚きました。これはひとえに断熱による効果。この辺の話は以下にも書いてます↓

そして、エネルギーも自分たちで作って自給している。この辺がやはり日本とは違った。とにかくエネルギーを自律分散して、小さくコレクティブに暮らす。これを実践してみたいと思っているわけです。そのためにはまず、できるだけパッシブにするのが大事ですし、古い建築でもそれができることが実証できれば、新しい建築をコストをかけずに作れるようになると思うのです。


*仕事は圧迫しません!

そして3つ目に、仕事の圧迫はしない。
あくまで自分の本業は庭。ここで稼ぎながら家の費用も捻出しているので、ここを圧迫してしまっては本末転倒なわけです。なので、必然的に冬場を中心に作業することになるわけです。

工務店さんの話だと、同じように古い建物を改修しながら住んでいる人が近隣にいるらしいのですが、その方はあろうことか仕事を辞めて「山伏」になってしまったため、稼ぎが追いつかず、家族にも逃げられ、、と散々だったようです。
やはり巷で言うワークライフバランスw(意味はだいぶ違うけどね!)は大事なわけです。

これがいずれ本業にも活かされると思うけど、これはまだ先の話。あくまで今は庭優先。この辺も、自分でやってみないとバランスを見つけられないところだと思うのです。

こんな感じです。家の話はまた随時書きたいと思います。

とにかく実感するのは、「自分の手でやる」ことで、目の前の「家を作る」と言うことがより具体的になっていくことです。
具体的になると、とにかくプロセスが全体を見渡して分かるようになるのと、困りごとも具体的になっていくので、プロにもお願いしやすくなる。あとは、誰に頼むか、がいかに重要かがわかってきます(これはまた書きますね)。

家づくりも「自分の手でやってみる」というのが大事だと思いますよ。これからの人手不足で、いつ自分で作業しなくてはならなくなるかもわかりませんから!

ではでは!

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