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『ワークライフバランス』が気になるのは、物事の端っこにいるからだ

ワークライフバランスってよく言いますよね。仕事とプライベートの時間をバランスよく分配するって感じだと思うのですが、『自分はバランス取れている』と自信を持って言える人は、果たしてどれくらいいるでしょうか?

経営者の場合

私の友人関係は、経営者が大半です。規模の違いこそあれど、みんな責任ある立場にいて、何より仕事が好きな連中ばかりです。そんな友人達の中で、ワークとライフのバランスが取れている人は、少なくとも私は知りません。

別に毎日会社に夜中までとか、そんなわけではないですよ。20代はそんな感じだったかもしれませんが、40過ぎてそんな働き方は、体を悪くして逆効果です。でも、頭の中はだいたい仕事のことに支配されるし、仕事時間以外も何か準備したり調べたりしますよね。休日にゴルフしているときも、バーベキューしてるときも。

完全に頭を切り離したいと思うのですが、それ無理なんですよ。いい状態のときも、悪い状態のときも。

会社勤めやフリーの場合

社長だったらしょうがない?そうですか。では、会社勤めの方は、バランス取れますか?

たとえば、一日24時間のうち、仕事は休憩入れて9時間(9-18)、通勤往復も入れると10時間で、残り14時間が仕事以外。そんなバランスだと思いますが、それってバランス悪いですか?なんか、一見良さそうですよね。

でも、なかなかそんな時間に終われない?そうですか。景気良さそうで、御社の社長の精神バランスはよさそうですね。

では、会社辞めてフリーランスにでもなりますか?フリーになると拘束時間という概念もなくなるので、基本、好きにすればいい。何時に起きようが、何時まで仕事しようが。バランスが悪いと感じるなら、自分で変えればいいですよね。

でも、なかなかバランスは取れない。というより、恐らくサラリーマン時代よりもバランスが悪くなる

一人でやってるから何もかも自分に来るんだ。かくなるうえは、人を雇えば解決するかも。そう思いますか?ではやってみてください。もっとバランスは取れなくなるはずです。それ以前に、人を採用するとバランスなんて概念はなくなるでしょう

バランスとは物理的な問題ではない

じゃあ、何をやってもバランスなんて取れないのか??

身も蓋もない話ですが、ワークライフバランスなんて、精神修養の末に悟りでも開かないと、私は無理だと思っています。

恐らくそれは、時間配分の問題だけでなく、メンタルの問題も影響するからです。自分に圧し掛かる責任の大きさ、あるいはその人の責任感に比例して、メンタルの切り替えは難しくなっていく。

家に帰っても仕事のことを考えたり、何か気になって調べたり、上司や取引先から電話があったり。仕事と言えないような小さな作業が「仕事以外」の時間に重なったりする。

家にいて、ふとお客さんの課題が気になったたりしますよね。ネットで調べたらすぐわかりそうなことだったら、その場でスマホで調べたりしません?それとも、今はプライベートだからと封印しますか?私なら、そんな人とは仕事をしたくはありません。恐らく、いい結果にはならないでしょう。

そもそも、企業経営者やフリーランスに『ワークライフバランス』なんていう人、周りにいますか?社員には言うかもしれませんが、自分のバランスを気にする人は少ないんじゃないかと。

結論を言うと、ワークライフバランスなんて幻想であり、その考え方自体がバランスが悪いのです。なぜなら、バランスを気にする人って、そもそも自分のペースで仕事をする実力がないのです。実力ないからアンバランスさを感じる。でも実力をつけるよりも先にバランスを取ろうとする。アンバランスですよね。

つまりどういうことかというと、実力がないから物事の端の方にいる。だからバランスが悪くなって、バランスを気にするのです。実力つけて真ん中に行くと、バランスなんて気にならない。

これもう、思いっきり私の私見ですが、たぶん正しい。

バランス取れてるように見える人も、実は家でも仕事の準備をしてたりしているものです。バランスなんて気にせずに、思いっきり実力を付けたら、自分のペースで仕事ができるようになりますよ。真ん中に行くことです。

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