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セルフプロデュース能力

子供たちに何を伝えられるか

私には息子が2人います。2人ともまだ学生なのでピンとこないでしょうが、彼らは今後厳しい世の中を生き抜いていかないといけません。いや、いつも厳しいのですが、「これまでにない変化」の時代に突入していることは確かでしょう。世界は、これまでのような秩序ではなく、生き馬の目を抜くようなグローバル環境の中で、親の世代が経験したこともないような変化を体験していきます。

銀行はなくなるかもしれない。ビルゲイツも少し前に言ってましたが、バンキングは必要だが、どう考えてもバンクはいらない。普段のお金の出し入れなんて、どう考えてもネットバンク一択ですよね。たまにATMを長時間占拠している「大量振込BBA」(たぶんどこかの会社の経理)がいますが、銀行に行く人ってそんなリテラシーの人が大半(個人の感想です笑)。

また、経営者ならほとんどの人が銀行融資を受けていると思いますが、正直、なんだかんだと計画を書かせて、「お前ら理解できるの?」って思ったことないですか?融資部の連中と個人的に話をすると、彼らも「わからないので見ていない」と言います。見てるのは、審査の項目が基準と合致するかどうか。血液検査の基準値を超えたら薬を処方する町医者みたいなものです。それならAIで十分。ネットで完結します。

事務所(テナント)も、もっと言えば会社という組織も、会社員という存在も、さらには通貨も、資本主義というルールも、すべてが大きく変わっていく時代に入っていくでしょう。日本ほど変化を拒む国はないと思いますが、それでも否応なく。

そんな時代に、親がアドバイスできることなんて、たかが知れています。もともと、その時代、その世代を生きていない親のアドバイスなんて、ロクなもんじゃないと思っていますが、今後はもっと、誰も経験したことのない変化に突入していくわけです。いつかそんな時がくると思われていたものが、今回の感染症による社会変化とともに、一気に来たのかもしれません。

自分で自分を売り込む能力

ただひとつアドバイスできるとすれば、セルフプロデュース力を磨くこと。

どの分野で何をするにも、自分の軸を世に打ち出していく能力が問われるのではないか。どこかの会社に入ったとしても、在宅ワーク主体で副業OK。今もそうですが、今後はそれがもっと当たり前になるでしょう。「やったフリ」ができない在宅ワークは、他人との競争、比較の意識が高くなります。副業は、コンビニや深夜のドライバーよりも、フリーランスとして自分でやる人が増える。

いいことを考えても、素晴らしいことをしても、人の3倍がんばっても、それが誰にも知られなければ、やってないのと同じこと。後年、誰かがそれを発見して、世に知らせてくれれば美談になるかもしれませんが、だいたい埋もれたままです。

ならば、自分でやってちゃんと世に知らしめる。ネット以前は、せいぜいテレビに取りあげてもらう(今でもそれは有効ですが)程度ですが、今はいくらでも手段があります。

たまたま、私は独立後20数年、自分でそれを磨いてきました。ほんの小さな成功体験もありますが、何年か前に会社を後ろ向きに潰し(前向きな廃業なら全然OKですが)、自力再生した経験もありますから、

世の中がどうなっても、必要なお金を自分で稼げるように

の必要性は、痛いほどわかるのです。サラリーマンであっても、今の仕事が突然なくなっても困らないセルフプロデュース力は絶対に身につけた方がいいと思っています。

なので、自分、会社、自社商品などを、正しく世に出していく手段とか、事例とか、そんな話を書いていこうと思います。

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