環境関連数値の捉え方

Co2排出量については、かつてはCOPの枠組みの中で基準年が日本に不利な設定であるなどとも言われ、それを除けば日本は排出量の削減が進んでいるとも捉えられていたが、足元はそうでもないということを示す指標もあるようだ。発電所の効率性という意味では原子力比率が下がったこともあり、欧米諸国を下回る水準となった。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20171004&ng=DGKKZO21864180U7A001C1MM8000

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO21864180U7A001C1MM8000

しかし本当に日本は環境「後進国」とまでいえるのか。

国トータルの排出量としてはどうか。国土や産業構造の違いもあるが、総量としては米国を下回る。(やや計測時期は古いが、これ以降では日本も原発稼動の再開もあり、むしろ維持~減少の方向と考えられる)

http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004000/pdf/042_s05_00.pdf

http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004000/pdf/042_s05_00.pdf

日本では冷蔵庫、洗濯機をはじめ、企業で使用する機械郡についても、エコ商品の開発が進んでいる。企業努力もあり、エネルギーを「使用する」効率は他国より高いのではないかと推察される。そうした製品の他国への輸出も進んでいる。

もちろん、足元検討が進むEVにより更なる構造転換はあるかもしれない。また、総排出量が減少しないボトルネックが発電効率が改善しないこと、ともいえるかも知れない。そこについては謙虚に受け止め、エネルギー政策を検討すべきだろう。

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