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【私の旅の定番アイテム8個】人生に必要なものはそんなに多くなかった

一番最初に「長い旅に出る」と決めた時、私が持っていったのは69リットルのスーツケース(頑張ったら背負えるスタイルのやつ)と、30リットルのリュック、そして小さなサコッシュだった。

合計、100リットル。「100リットルってどれくらいか想像できる?」 未だによく分からないけど、機内持ち込みサイズのスーツケースが大体30リットル強。それが3つと、まだもうちょっと小さなトートバッグを持てるくらい。

ざっくり言って、「そんなに要る?」って印象だ。

実際、そんな荷物、全然要らなかった。3ヶ月間、世界を周遊する旅に出てみて、季節は「春」と「夏」と「秋になりかけ」の、3つを経た。

日本を出る前、荷物をまとめるとき、心配が尽きなかった。だって、そんなに長い時間「自分が持って行く荷物だけで」、複数の国、季節、気候、気温、湿度……等々を過ごしたことがなかったから。

「もし寒かったら」「もし英語の名刺を出す必要があったら」「もしコンタクトレンズの保存液が買えなかったら」「現地の生理用品が気に入らなかったら」とか、ね。

だから、厳選に厳選を重ねて、150リットルほど持っていきたいところを、頑張って100リットルまで減らして持っていった。つもりだったのに、驚くことに3分の1くらいの荷物は、3ヶ月間で「一度も使わなかった」のだ。

繰り返すけれど、本当の一度も。

最初の世界一周出発時の荷物の一部。正解はコンタクトと日本製の日焼け止め、目薬だけで、その他は基本的になくても大丈夫なモノたちだった。びっくりした

旅の道中でおみやげを買ったりしたら、一度も使わなかったモノたちは、ゲストハウスやAirbnbで同室になった人たちにあげてしまって、それらを代わりに収納したりした。

「一体何のために、重い思いをして、日本からチェコくんだりまで、持ってきたりしたんだろう?」そう思わずにはいられなかった。


旅に出て学んだことの大きな一つは、「生きるために必要な荷物は、そんなに多くない」ということ。

あと、旅のスタイルによるけれども、「普段使わないものは、旅先でも使わないし着ないよ」ってことだった。

二度目の世界一周の時の荷物の中身、一部

「私のいつも」を作ってくれる選ばれたアイテムがあれば、旅がどんなに長くなろうと、あんまり困らなかった。

「私の日々にとって、絶対に必要」がわかったら、結構生きやすい。具体的には、私の場合は機内持ち込みサイズのスーツケースひとつと、リュック、つまり「合計50リットル」もあれば、春夏秋冬何とかなった。

もちろん、私は「モノ」が好きだ。知人が心を込めて大切に作ったプロダクトだったり、オーガニックの類と呼ばれるもの、伝統工芸品、思い出の品 etc……「暮らしを彩るお気に入り」は多い方が楽しいし、今でもできれば囲まれたい。という気持ちはあるのだけれど。こと「旅の荷物」に関しては、という話ではある

だから、1回目の長い旅以降(それから私は、3年以上旅を続けることになる)、旅先に連れて歩くものはかなり吟味するようになった。

とくに最近は、「旅と暮らし」に境目がないから

「毎日を心地よくしてくれる」
✖️
「移動に便利(または超絶お気に入りで手放したくない)」

の掛け合わせのものが、多くなった。


ということで、めちゃくちゃ前置きが長くなったけれど、今回は珍しく旅の「心の動きポエム」とかじゃなくて、「マジで持ち歩いているトラベルグッズ」たちを書き残しておきたいと思う。

今回は、購入できる、再現性のあるものたちを8つ選んだ(たとえばいつも使っているけれど、「ラオスのナイトマーケットで買ったパスポートケース」とか「トルコのバザールで買ったコインケース」とかは入れていない)。

***

「私の旅の定番アイテム」8つ

(文体、以下から変わります)

[1]MILESTO STLAKT バックパックM(16,200円)

(画像引用:ミレスト公式オンラインショップ)

「旅のリュックに、何を使おう?」と、ずっと困っていました。実際に旅に出てからも。ミレストのコンセプトは、「Everyday Travel」。

旅するように、暮らしたい。ミレストと。

はじめて訪れる街 ビジネストリップ お気に入りのカフェへの道のり
旅は私たちの日常の中にいつも在る。

ONもOFFも、どんな瞬間も寄り添う
機能性と普遍的なデザインで、自分らしくいられる心地良さ
"Standard" "Relax" "Borderless"
こころ躍る、旅へ出よう。
(ミレスト公式オンラインショップより)

旅仲間が次第にミレストグッズを使うようになるうち、私の持ち物も次第にミレストに染まっていきました。

とにかく便利で、かわいい。

[1]PC用のクッション付きスリーブポケットがある
[2]カメラが底にすっぽり(私は荷物が多いときはMじゃなくてLを使用)
[3]スーツケーツにセット可能
[4]ペットボトル・水筒用収納がある
[5]隠しポケットがいっぱいある
[6]見た目がスタイリッシュ。旅先だけじゃなくて日本でも使える
[7]作りがシッカリ(今まで15カ国以上一緒に旅したけど、問題ない。丈夫)
[8]雨に強い。防水機能があるから、多少濡れても大丈夫

などなど。あと、個人的には他のリュックよりもジッパーが丈夫な気がするから、「勝手に開けられづらい」という意味で、防犯面でも頼りになるかな?

ここしばらく、ずっと旅の相棒です。

[2]MOONSTERのスニーカー/「SHOES LIKE POTTERY」(9,612円)

(画像引用:CLASKAオンラインショップ)

1873年創業、福岡県久留米市の老舗シューズメーカー「ムーンスター」が作る、ハイカットスニーカー。

ずっと、旅でも日常でも気軽に履けるmade in Japanのスニーカーを探していて、ムーンスターもずっと好きで(後半で出てくる群言堂さんがコラボされていて知った)。

このシリーズを、ヒカリエ「CLASKA Gallery & Shop "DO"」で見かけて一目惚れして、その場で買って以来、ずっと履いています。

ソールがしなやかで、旅先でも負担なく履ける。軽いトレッキングがあるような旅でも持っていけるし、スーツケースの中にも簡単に収まってくれるから持ち運びもしやすい。

[3]NAOTのブーツ/「クラウディア」(28,080円)

いい靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる。この靴がそんな素敵な旅のはじまりになりますよう。(引用:NAOT公式サイト)

はい、コンセプト勝ち! コンセプト、優勝!!! 「いい靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる」……? コピー優勝。最優秀。

……ごめんなさい、取り乱しました。でもちょっと一回、読んでいってください。NAOTのコンセプト。

誰かがこう言いました。『いい靴は素敵な場所へ連れていってくれる』って。

出会ったり、別れたり、急いだり、
たそがれたり、喧嘩したり、笑ったり、

涙したり、音楽を聞いたり、踊ったり、
おいしいものを食べたり、感動したり、

日本のこと思ったり、馬から落ちたり、
言葉はわからないけど心が通じあったり、

助けられたり、野宿したり、ハンモックで寝たり、
世界遺産みたり、ワイン飲んだり、ビール飲んだり、
美しい景色を見て地球が好きになったり。

 そして、一生の友達が出来たり。

 靴はずっと一緒に寄り添っていました。

その靴は、くたびれたかもしれないけど、
だんだんと自分にあって、
体と一緒になってきました。

きっといい靴は素敵な場所へ連れて行ってくれる。

この靴がそんな素敵な旅のはじまりになりますよう。

「NAOT」はイスラエル発の革靴屋さん。

以前、運営していた媒体『灯台もと暮らし』で取材させてもらった時に、編集者として記事を見て一目惚れ(私は世界一周中で、取材に同行できなかった)。

蔵前にお店があるので、この冬にやっと、行ってきました。それからやっぱり大好きになって、旅でも日常でも履くように。

「靴と一緒に育っていく」「一緒に旅をする」感覚。リゾート、アウトドア以外のシティ派の旅先であれば、連れて行っています。

私が選んだのは、黒の革靴の「クラウディア」。

夏場よりも、秋冬、春の方が似合うかもしれないですね。でも、私の定番なので、こちらもランクイン。

[4]Sanukのサンダル /「ヨガスリング」(42$〜)

どうも私は、まずカバンと靴にこだわりたい女のようですね……(笑)。昔からカバンと靴が昔から大好きな性分だ、ということもあるのですが、旅は本当によく歩くので、足が痛くなると二進も三進もいかなくなるのです。

旅の靴選び、本当に大切。

ということで、私がこの5年くらい旅先で愛用しているサンダルが、サヌークの「ヨガスリング」です。

南カルフォルニア発のブランドで、足裏のソール部分に本物のヨガマットを採用しているため、クッション性が高い。歩いても歩いても、まるでスニーカーを履いているみたいに足が全然疲れない!

ただ、紐部分は海や川など水に濡れたら当然びっしょびしょになるので(笑)。海で思いっきり遊ぶぞー! な旅や、がっつりバックパッカースタイルの「シャワールームでサンダル必須」みたいな旅であれば、ビーチサンダルの方が便利かも?

私は、もちろんビーチサンダル必要派の旅人なのですが、好きすぎて「街歩き用のサンダル」としてサヌークを、室内用としてビーチサンダルを、という風に、まさかの2足持ちなことが多いです……(笑)。

色がたくさんあるので、好みや気分で選べるのも楽しい。ただし、日本では正規取扱店がない? 国内であればamazonや楽天、ZOZOやメルカリなどで買うのがよさそうです。

私は旅先で買うことが多いです。見つけたら、ぜひ。

[5]ALL YOURS / 雨や汚れを弾くコットンパーカー「ワンスウィング」(10,800円)

(画像引用:ALL YOURS公式サイト)

山登りをするならゴアテックス、天候の揺れに対応するならウィンドブレーカー系が最適。というのは分かっている。

でも、「そんな大自然に行くこと、正直、旅先でも滅多にない……」というのが私の旅スタイル。そんなとき重宝するのが、街中でも日常でも気軽に着られるALL YOURSの「ワンスウィングパーカー」

旅する女性には、パーカー類が必須です。空港や機内が寒かったり、アジアだと電車の中が突然ものすごく寒かったり、と気温差に対応するため、というのはもちろんなのですが、イスラム・仏教・キリスト、宗派問わず、女性の肌の露出はNGという場合が多いです(モスクや寺院の入り口で、露出が目立つ女性は止められます)。

郷に入れば、郷に従え。基本的に肌を隠す洋服を持ち歩くのが、旅のマナーだと私は思っています。

で、このワンスイングパーカーは、多少の雨なら傘を差さなくても弾いてくれるし、汚れもつきづらい。ということで、機能性も「長袖」としてもバッチリ。

東京でも普通に着ています。寒い地域では、この上にもう1枚羽織ると◎。

[6]IKEUCHI ORGANIC / 「オーガニックエアー」(2,160円)

(画像引用:IKEUCHI ORGANIC公式サイト)

愛してやまないIKEUCHI ORGANICのタオル。

愛媛県今治市に本社を置くタオルメーカーで、グリーン電力を活用してタオルを織っているので、「風で織るタオル」と呼ばれることも。

旅に出た当初、正直に申し上げると、タオルなんて消耗品だろう、と考えて、「捨ててもいいもの」として持っていったんですよね。

で、マレーシアのダイソーで100〜200円とかのタオルを使い捨て感覚で買っては捨て、を繰り返していたんですが、そのうちそれがすごく嫌になってしまって。

そして途中で、やっぱり『灯台もと暮らし』の取材を通じてIKEUCHI ORGANICに出会ったら、「こんなに気持ちいいタオルがあるんだ」ということと、「こんなに地球の持続可能性のことを考えて、活動している企業があるんだ」ということに驚いてしまって。

それからずっと、タオルはIKEUCHI ORGANIC一択です(多分周囲には、ちょっとうるさい、くらいには思われている笑)。

ちょっと話が逸れてしまうんだけれど、旅人って基本的に消費する生き物だと思っていて。でも、地球の美しさが大好きで旅を続けている身として、やっぱり消費するだけでは違和感があるぞ、というのが私の正直な肌感です。

タオル、大好きなのは大前提として。これらを使うことで、未来をつなぐことができるかもしれない――?

***

たくさんラインナップがあるうちで、私が選んだのは「風になったタオル」と呼ばれる、めちゃくちゃ軽い「オーガニックエアー」。軽くて薄くて乾きやすくて、持ち運びがしやすい上に気持ちが良くて、旅先の枕に敷いても◎。

(画像引用:IKEUCHI ORGANIC公式サイト)

いくつかプレゼント用に新品を持っておいて、たまに旅先で出会った人にあげたりします。

ちなみに他のラインナップとしては、IKEUCHI ORGANICロングセラーの「オーガニック120」と、オーガニックエアー上位種の「オーガニックエアープレミアム」がお気に入り。

青山に店舗があるので、都内にいらっしゃる方はぜひ一度店舗に行ってみてほしいです。

人生の質を上げてくれるタオル。

[7]群言堂 / MeDu「ナイトマスク」(7,884円)

(画像引用:MeDu公式サイト)

旅人のスキンケアは、難しいです。

なぜなら、一箇所に留まる場合は問題ないのですが、複数の国をまたぐ旅の場合、どうしても飛行機の液体持ち込み制限に引っかかるため、たくさんのスキンケア用品を持ち歩けないから(預け入れ手荷物にする場合は、別ですが)。

私は、基本的にはスキンケア用品は、旅先で入手することにしています。ちなみにシャンプー・コンディショナー類も同じく。

なのですが、一つだけスキンケア用品で日本から絶対に持っていくもの&機内持ち込みにして、肌身離さず持っていくモノがあります。

それがこのMeDuの「ナイトマスク」

島根県の世界遺産・石見銀山のふもとに広がる土地は「大森町」と呼ばれますが、その土地に咲いていた梅の花から発見した「梅花酵母」で作った、天然由来の自然派スキンケア用品です。

アルコール、石油系界面活性剤、香料、鉱物油、紫外線吸収剤、合成着色料 不使用。で肌にやさしいのに、保湿力が抜群。「ナイトマスク」とありますが洗い流さないタイプなので、つまり……。

「乾燥しがちな飛行機の移動にぴったり!!!」。

すっぴんの肌に塗っておくだけで、翌朝の肌が「つるん」と元気になるのと、「これを塗っておけば安全」という心の安全も保証される(?)ので、私は手放せません。

ちなみに作っている会社は石見銀山・大森町に本社を置く群言堂(石見銀山生活文化研究所)です。会社はもちろん、プロダクト、運営されている宿「他郷阿部家」もとても素敵なので、こちらもぜひ。

ちなみにそろそろPR臭が出てきた……?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、この記事は完全に個人の趣味・おすすめしたいお節介心で出来上がっているため、お金絡みはゼロです。心からオススメしたい、お気に入りのモノだけ載っています。うふ!

[8]drip / キャッシュレス時代の理想の財布「PRESSo」(10,800円)

(画像引用:drip公式オンラインショップ)

昔は長財布派だったのですが、最近すっかり使わなくなりました。メイン財布として使っているのは、dripの「PRESSo」のモカ。

カードが3枚と、紙幣が数枚、コインがちょっと入るくらいのサイズ。

日本はもちろん、海外でも、「『PRESSo』に入っているモノは、パスポートの次くらいに大切にする」気概で大事にしています。

というのも、海外生活は、気をつけるにこしたことがない。残念ながら。なので、一つのお財布に大切なお金やカード類を、いっしょくたに入れておくのではなく、できればいくつかの財布や場所に、分けておくのが望ましい(と私は考えています)。

なので、「PRESSo」には、絶対に失くしたくないメインカードと、紙幣を。

サブ財布に、予備のクレジットカードと、各国の紙幣と小銭。という風に私は使い分けています。

昔、アジアで「有り金を出してください」と言われたことがあって、その時に財布を分けていたので被害が200ドルくらいで済んだ経験があるので、未だにこのクセはやめられない……。

あと、ヨーロッパでiPhone盗難も2度ほど経験があるので、スリにやられた時に、被害が最小限に収まった方がいいよなあ〜とも思っています(あまり共感が得られなさそうですが笑)。

「PRESSo」、かわいいのでお気に入りです。

***

台湾の旅にて。MOONSTARのスニーカーと、ALL YOURSのパーカーを着用

こうやって見ると、「色、ベーシックなものが多いですね……!」(笑)。

私は本来の自分の洋服、雑貨の好みが超絶派手なことを自覚しているので、基本的な持ち物はベーシック、海外であまり目立ちたくないときは黒やネイビーのワンピースを着て、「誰も私に気がつかないでくださいスタイル」を貫くことにしています。

一応、防犯対策を兼ねているような感じですかね。

もちろんこんな格好のこともあります。カラフルな洋服は大好きなので、最近パタンナーさん、デザイナーさんと一緒に海外テキスタイルを自分で買ってきて、スカートを作ったりもしてる!

ちなみに上記には混ぜていないですが、仕事道具はこんな感じです。

MacBook Air、iPad mini、iPhoneX、充電器各種、2TBのHDD、画像データ保存用のカードリーダー、カメラ(最近はNIKON Z6)

Goproと自撮り棒も持っていますが、あまり使ったことはないのですよね……。手、2本しかないので、使いこなせなかった。旅の記録を残す仲間が欲しい。

今探しているモノは、可愛くて便利なサコッシュ、いい感じの靴下、いい感じのiPad miniのケースです。

旅のモノシリーズ、今まであまり詳しく話してこなかった内容なので、もしかしたらそれぞれのアイテム、もう少し深掘って書いたりするかもです。

ではでは、お付き合いいただいてありがとうございました。また〜!

ただいまノルウェー・ベルゲンに滞在中! ※帰国しました


いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。