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もしかしたら一番かなしいことは、好きなひとに嫌われることではなくて、私が私の好きだったことを、愛せなくなってしまうことなのかもしれない。

最近身の回りが、静かになった。誰もいなくなってしまったとか、悲しいことがあったとか、そういうわけではない。

ただただ静かになった。身の回りが、というよりも、頭の中が、静かになった。

こう言うと、「こいつ最近やばかったんか」みたいに思われるのかもしれないけれど、まぁ多少ね、やばかった。

何がと問われると厳しいけれど、でも私はたしかにつらかった。

吐き出せなくて、言い出せなくて、好きなことばかりを重ねた結果、好きなことがきらいになって、きらいになったら、もう世界がきらいになった。

もしかしたら一番かなしいことは、好きなひとに嫌われることではなくて、私が私の好きだったことを、愛せなくなってしまうことなのかもしれない。

……とかってうだうだ考える時期は、もう終わった。というか飽きた。

「私悲劇のヒロインなの!」

うるせぇ黙れ、さようなら。29歳にもなってうるんだ目で泣くんじゃねぇ。うるんでない? ごめんなさい。まだいけるかと、思ってね。

***

あなたの性格は、と問われると、大抵私は「猪突猛進型ですかね」とか「けっこうおおざっぱですわ」とかまぁそれはざっくりと答えます。

でも一緒に仕事をしている人は知っているかもしれないけれど、道を決めるまでは石橋を叩いて、コンコンってやって、うーん、と唸って、保険をかけて、せーのっで飛び出そうとして、…うーん、となって、よし。と決めて、やっと飛び出す。

飛び出したらもう後ろは振り向かない。もともと後ろは振り向かない。選択肢を並べて、これとこれとこれとこれね、とカードを並べて、へぇ〜、と思って、よし、とカードを切り直す。

並べても並べても同じ選択肢が並んでいるのに、ほぉ〜、と思って、よし。と思って寝る。

結局なにも決まらない。「迷っているアタシ」がすきだから、ずっとそれを眺めてる。

「めんどくせぇ」

いや、大丈夫。私も自分でそう思ってる。だからせめて、昼食のメニューくらいはすぱっと決めたいと、一応毎日努力しながら、迷う時間を削ろうとはしています。

でもそれも、もう飽きた。(私はいかんせん飽き性なのです)

私はじつは迷ってはいないから。(ほんとか?)

やりたいことは、決まってる。(それはほんとだと思う)

でもそれを決断できていないだけ。

決めることは、何かを得ようとする一方で、「これは持たない」と決めること。

すべてを手のひらで持つことはできない。

ならば、何を選ぶのか。

選ぶことは、なにかを同時に捨てること。もやもやしていることが晴れたら、あとは手と足を動かすだけ。

突き進むことと足元の大切なことを守ることのバランスを考えながら、今日も多少は、必死に生きた気がする。

結局何が言いたいのかよくわからないけれど、しばらくは思ったことを綴ることをしてみたいと思うので、吐き出したから今日も寝よう。

いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。