私が中学教員を辞めた理由

はじめに

 私は、中学校の教員の経験が約2年半あります。「半」となっているのは、2つ目に勤務した中学校を半年ほどで退職したためです。ここでは、私がその学校で退職を決意した理由、経緯などについて書いていきます。ここでは、教員の働き方に対してポジティブな内容は少ないかもしれませんが、私は教職に魅力を今も感じています。教員になった人すべてが私と同じことになるわけでもありませんので、「そんなこともあるんだ」程度でお読みいただけますと幸いです。念のため話をぼかしている部分があります。

私が退職した理由

1つ目:勤務地に通いにくい

 これはあるあるかもしれませんし、この点だけしか問題が無ければ、私は退職していません。私はその自治体で暮らしている職員としてはあまりないレベルで、勤務地と家が離れていました。原因は、ここでは詳しく述べませんが、管理職の方の考えに影響されたようです。
 また、第2顧問で日程を決めることができない立場でありながら、顧問として毎朝朝練習へ参加しなければならず、その時間に到着するには、始発よりも早く移動しないといけない区間がありました。そのため片道で1時間近く歩く必要がありました。ちなみに朝練習が無ければ、歩く時間は15分ほどで済みました(車通勤は事情によりできません)。

2つ目:非効率過ぎる職場環境

 退職した学校は以前の学校と比べ、不自然に行事が多い学校でした。もちろん、行事の教育的効果は大きなものですし、大切にしたいと思います。しかし、闇雲に乱発しているような感じになっており、多くの子どもが疲れている(飽きている?)様子で担任の職員も疲れがたまりやすい状況でした。
 また、何故か前年までの情報の多くが消されているまたは、作成されていないようで、一から作り上げる必要のある事項が多数ありました。これではいつまでたっても働き方改革は進みません。

3つ目:不利すぎる役回り

 私は配属後まもなく1年学級担任、参加必須の部活動第2顧問、教科主任、その他分掌でも何でもない私である必要が無い業務も受け持ちました。詳しくは書けませんが、色々と事情(私に非があるなわけではありません)があり、私は空きコマも他教科のTTとして授業に入らなければならなくなり、毎日通勤し始める朝4時30分から20時頃までは、自由に使える(教材研究する)時間がありませんでした。私が断れなかったのが問題かもしれませんが、配属後に無断で追加されていた役職があるので、4月から管理職とはもめてしまいました。

4つ目:管理職との考え方の違い

 私は4月から数ヶ月連続で200時間を超える時間外労働、さらに毎日(土日も部活がある学校だった)往復2時間30分以上の通勤が重なっていて、非常に疲弊していました(職員室で倒れた経験もあります)。このままではいけないと思い、業務バランスの改善を求めましたが、管理職としては「このくらいは普通」「いずれは改善する(いつになるかは分からない)」といった考えだったようで、その他にも理解しがたい発言があり、この管理職とは働けないと感じてしまいました。子どもたちには申し訳ない気持ちもありましたが、その後、節目になるタイミングで(本当は5月時点で退職したかったものの子どもへのせめてもの思いで節目までは働きました)退職するに至りました。
 私の退職発言がなぜか本気だと思われていなかったようでしたが、私の予定通りに退職しました。

5つ目:家族の考え

 私は結婚(子なし)をしていますので、家計を支える立場でもありましたが、妻は当時の職場で働くことに猛反対かつ元々私の職業は何でも良いという考えをもってくれていましたので、すぐに退職を決断をすることができました。現在は放課後等デイサービスの児童指導員として働いています。

おわりに

 教員人生は配属される学校による影響が非常に大きく、一概に学校現場がひどいという訳ではありません。おそらくですが、離職が多い学校、そうでない学校などの差はあると思います。以前お世話になっていた別の学校の管理職の先生には感謝しかないこともあり、私はまた教職に就きたいという思いもあります。現状は、労働環境の改善を待ちつつ、様々な経験や勉強を通じてレベルアップしてから教職に戻りたいと考えています。

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