見出し画像

【書評】「各種ドラッガー」人生と経営は同じ。幸せになる為の2つのポイント(超個人的解釈)。

人生と経営は同じ。
幸せになりたければ前提条件を整えて強みを活かせ。
(超個人的な解釈です)

〇弱みに囚われすぎてはならない
・人が成果を上げるのは強みによってのみ。ただし自分の強みには気が付きにくいが、自分の弱みは大きなものに見える。
・弱みはいくら強化しても成果は出にくい。弱みを並みの水準にするには、強みを伸ばすよりもはるかに多くのエネルギーと努力を必要とする

そもそも経済や社会は助け合っているという前提によって成り立っている。
誰かの不便や弱みを対価と引き換えに誰かがカバーするのが経済だ。
だから苦手な事はそれを得意とする人がカバーしすればいいし、苦手なところは頼って得意な強みを活かしたほうがいい。

先日、聴覚に難のある方と山の中を走った。天気は雨で音が聞こえにくい。
正しい場所に着地できたか、バランスは崩れていないか、何か障害物に当たってないか、聴覚情報で判断している事は多くあり、それが無いと上手く走れない。
私が滑ったり転倒する一方で、聴覚に難のある彼は実にバランスよく走る。
この差は何だ。
聴覚情報があれば、着地の場所や接地の仕方が雑だった場合、着地音の違和感を捉える事で、動作の事後にカバー出来る。
しかし、聴覚情報がないと事後のカバーが出来ない。事前の判断が重要だ。
視覚情報で着地点を事前に正確に読み、接地時の足先感覚でその後の動作をコントロールする必要がある。
聴覚情報だと事後の対応に意識が働き、視覚情報だと事前の対応に意識が働く。
どちらがスムーズに走れるかといえば当然後者の方だ。

また、暗闇の山の中をライト無しで歩く人がいる。何故視覚情報無しで闇の中を歩けるのか?不思議に思い尋ねると盲目になったとの事。
目が見えていた頃のように視覚情報で山をイメージすることは出来ないが、それ以外の感覚や情報で山をイメージする事は出来る。だから昼も夜も関係ないとの事。
当然普通の人は闇の山の中をライトなしでは歩けない。

一般的には「弱み」とされる要素も、状況によっては他人が獲得困難な「強み」になる。ドラッガーが弱みに囚われすぎるな、としているのはこういった事でもある。

では、強みを明らかにするために、そして活かすためにやるべき事は何か?
それを見つけるには前提条件を整える事だ。

〇戦略(やる事)を導き出す為の3つの前提条件。
・「環境」どんな状況か、何が出来そうな状況か
・「目的」何をやりたいのか、やる必要があるのか。
・「強み」何が出来るか・何が得意か
戦略(やる事)に、この3つの前提条件が合致しているか。合致してないと違和感が生じ、合致していれば有効な手段になる。

海外のロングレースを当面のやる事にしている自分の場合を例にとる。

Q.余暇にするべきことは何か?
「環境」六甲山の麓に住んでいる
「目的」健康的な運動習慣
「強み」敏捷性な動きとか冒険的な事
A.トレイルランニング(もちろんそれ以外の答えもあるかもしれない)

↓さらに掘り下げる
Q.どのようにトレイルランに関わるか
「環境」娘が部活と受験の重要な時期
「目的」長期的な取組みについての範を示す
「強み」数値化された目標を達成させる事
A.ロングレースに出場する事

↓もっと掘り下げる
Q.どんなロングレースに出るのか
「環境」長期休みが取りやすい部署にいる。
「目的」より広い視座を家族に持たせる。
「強み」好奇心が強い。環境変化を好む。
A.海外のレースに多く出る。

↓仕事環境も分析してみる
Q。どんな仕事や職種が良いか
「環境」安定しているが保守的で変化を嫌う職場。
「目的」プライベート重視で過ごしたい。
「強み」数値管理、ロジック
A。経理

上手く行えている事は3つの前提条件が当てはまる。
逆に上手くいっていない事は何かが合致していない。
やるべき事は3つの前提条件から導き出すのが有効で、
3つの前提条件を繰り返せば深堀りも可能だ。

一方でやるべき事が先に決定している場合は、必要に応じて環境を変えたり目的を見直したりする事が有効になる。
また、環境は変わっていくものなので、戦略ややる事に固執するとハマらなくなる恐れがある。

ドラッカー経営学の根底にあるのは人間の幸せ。
そして成果を上げることは、身に付ける事のできる技術であり、それは知っているか知らないかの違いであるとしている。

基本思想自体はシンプルなので応用しやすい。
前提条件を整えて強みを活かせれば誰でも幸せになれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?