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トモロウ式ビオトープ

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自宅及び私有地に造成したビオトープ。または私有水田、私有休耕田に関連する記事のまとめです。
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2024/04/25コウホネ近況

2024/04/25コウホネ近況

日中の時間が足りずビオトープ作りが進んでいないが、ビオトープを作るために深型トロ舟を仮設した場所にて腰水で育てているコウホネが段々と元気になってきた。

コウホネ根茎の採取当時、採取による群落へのダメージをなるべく抑えるため、群落の端や少し離れた場所にある「冬を越えられなさそうな根茎」を回収して植えた記憶がある。
それらは全て冬季の減水により外気に晒され、凍結と解凍を繰り返して大部分が腐っていた物

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掃除屋サカマキガイ

掃除屋サカマキガイ

ピットフォールトラップを行うとコップの底で吸湿した蛹粉などの餌が固着する場合がある。

回収後、時間がある時には丁寧な洗浄をするが、ここ最近は忙しい日が続くので洗浄のほとんどをビオトープのサカマキガイに任せてしまっている。

コケ取り能力は低いが、タンパク質を食べさせる役割としてはかなり仕事が早い。

こうして増えたサカマキガイは各種肉食生物の餌になるし、ガムシなどはアオミドロもサカマキガイも大好

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キノコ喰い

キノコ喰い

庭の倒木に生えてきたキノコにユミアシゴミムシダマシが集っていた。
他にもキマワリやクチキムシなどが見られる。

ゴミムシダマシの仲間はキノコを好む傾向があるため、この場所に来れば何かしらには必ず出会える印象だ。

もう少し経つとこの場所でコカブトが見られるようになるはず。
先日はキジが倒木に鎮座している様子が観察された。

刺し木苗用の葦

刺し木苗用の葦

夜中三時の帰宅となってしまった。
帰り際に市内の川で葦を採取する。

根ごと採取する事は骨が折れるので今回は行わなかった。
根元付近から折った苗を先日埋め込んだトロ舟の仮設ビオトープに浮かべる。
財団法人淡海環境保全事業財団の公開特許『ヨシの増苗方法』(【公開番号】特開平8−163923)によると、こうする事で各節から根と芽が生えてきて1本の葦をいくつも増殖させる事が可能なのだとか。

本来は芽生

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コウガイビル

コウガイビル

ナメクジやカタツムリ等が多数生息しているビオトープ周辺では、それを餌とするコウガイビルの姿も頻繁に目撃される。
今年になって初めてのコウガイビルを確認した。

近くを這っていたチャコウラナメクジを目の前に落とすと、あっという間に包み込んで捕食してしまった。

どうやらこの状態で体外消化を行うらしい。
庭では日常的に行われている光景だ。

畦道を駆けた結果

畦道を駆けた結果

昨年に近所の畦道を駆け抜けた際、車に付着した大量の種子を洗うために庭で洗車をしたが、その種子を処分する事をすっかり忘れてしまっていた。
春を迎えてウソみたいにメヒシバが芽生えている。

処分ついでにバケツで育ててみようと思う。
除草剤がかかっていないイネ科植物はわざわざ家の外に採りに行かないと量を調達できないので、これらを飼育生体の餌として役立てたい。

とりあえずバケツ2杯分は確保した。
凄まじ

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ビオトープのコスパ

ビオトープのコスパ

多忙の中で生き物に触れる余裕もなかった頃、帰宅後に庭のビオトープにてたった30分だけ観察して得た記録が10個分の記事にできた時には、ネタ作りにおけるコストパフォーマンスの良さを感じた。
生物多様性の恵みと言うべきか、無限にネタを生んでくれる。

反面、ビオトープ作りそのもののコスパは非常に悪い。
賃金の発生しない肉体労働を何時間も行なって、たった1つの記事にしかならない。

最悪な事に、自分が掘削

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掘削

掘削

 

昨年にサトイモを育てていたエリアのシートを剥がし、リス興行の『プラ舟 G-220深』を埋め込む穴を掘った。

微調整は後日行う。
2時間ほど作業をしたが、流石に疲れすぎた。
限界まで頑張ればもう2つくらいは穴が掘れそうだったとはいえ、そこまで行くとマメが潰れて他の業務や採集に影響が出そうなのでこの辺りでやめておく事にした。

900 × 900 × 345 mmの容器を埋めこむ穴を掘るのがこ

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新設ビオトープでアオモンイトトンボの脱皮殻を発見

新設ビオトープでアオモンイトトンボの脱皮殻を発見

複数のトロ舟ビオトープの中身を浚い、一つの容器にまとめた翌日。
立てかけた枯草にてアオモンイトトンボの脱皮殻を発見した。
本格的な春の到来を予感させる。
近いうちに成虫にも会えるだろう。

昨年に続き、私有休耕田で採取した土からはシャジクモ類やイチョウウキゴケ等の絶滅危惧種が発生していた。

今年は許可を得た別の休耕田から土を採取したり、耕運を行ったトラクターの走行跡に落ちている路上や農道上の土を

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ジグモ

ジグモ

ビオトープの真横で大きなジグモの巣を確認した。
巣の直径は1.5センチを超えており、かなり大型の個体が潜んでいるものと思われる。

昔に比べると、庭で大型のジグモを見かける機会は随分と減ってしまった印象だ。
祖父母が存命だった頃には軽トラを入れる『パイプ車庫』だったこの場所にシートの屋根が付いており、農器具なども大量に置かれていた。
ジメジメして薄暗く、障害物が多い。まさにジグモがとびきり好むよう

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明らかに合成っぽいトロ舟

明らかに合成っぽいトロ舟

こちらを購入した。
幅90cm、深さ35cm近く。
水深があるビオトープを一つくらいは持っておくと抽水植物の栽培に役立つと思い、購入を決める。

ホームセンターだとあまり置いていないマイナーなサイズと型番だが、ヨドバシならば送料無料で手軽に取り寄せられる。
ポイントを含めると定番サイズのトロ舟なども安上がりになる場合があるので、チェックしておくと損はないと思う。

サイズ感がおかしくて見ていると不

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春のバケツ

春のバケツ

外出先で大きめのヤブカが血を吸いに来る瞬間を目撃した。
春の訪れを感じる。

それと同時に、昨年自宅の庭で餌用のボウフラ・アカムシを養殖するために設置した落ち葉入りバケツの様子が気になったので、帰宅時に確認をする。

幸い、まだ蛹になっている個体は居なかったが、これからの時期は羽化をさせないよう、こまめに回収しなければ…。
もしくは一時的に渇水させてボウフラ等の発生を止め、餌として必要になる生体が

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ホムセン

ホムセン

仕事帰りに各地のホームセンターへ寄る。

主に建築資材コーナーとガーデニングコーナーを巡る。

冬の間に自宅の湿地帯ビオトープの規模を拡大するために色々考えていたはずが、すっかり春になってしまった。
植え付け時期が限られている植物もあるので、見切り発車でもいいから早く購入する物を決めて進めなければ…。

閲覧者の中には上記のホームセンターが何処なのか分かってしまう者もいるかもしれない。

ここには

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2024/04/01ビオトープ観察記録

2024/04/01ビオトープ観察記録

昨年にクワイを育てたプラ舟ビオトープでは、未だ芽生えていないクワイが不在の中で少しずつアオミドロが勢力を拡大している。
しかし、アオミドロは一度クワイが育つとあっという間に養分と光を奪われて縮小してしまう。
天下も長くは保たないはずだ。

この容器でのクワイの収穫もすっかり忘れていた。
恐らく、凄まじい数の株があちこちから発芽してくると思われる。

常連のアオモンイトトンボとシオカラトンボの幼虫は

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