浅沼智也

トランスジェンダー男性。 看護師と映画監督です。 トランスジェンダー向けのセクシュアル…

浅沼智也

トランスジェンダー男性。 看護師と映画監督です。 トランスジェンダー向けのセクシュアルヘルスの啓発をしてます。

最近の記事

手術をせずに性別変更ができる件での誤解

こんにちは。トランスジェンダー男性の浅沼智也です。 2004年に施行された「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」の要件がいよいよ2008年以降ぶりに改正されるようです。 下記、特例法の要件です。 去年10月には手術要件に対して最高裁判で違憲との判決が出ました。 2008年以降、特例法の要件緩和がされなかったことを踏まえると大きな一歩だとは思います。 もちろん手術をしたい人はすればいいと思いますし、その決断を否定するつもりもありません。 しかし、手術をす

    • 手術なしでトランス男性の性別変更が認められた件について

      2024年2月7日に岡山県在住の申立人(トランス男性)が戸籍上の性別変更を求めた家事審判で、岡山家裁津山支部は女性から男性への性別変更を認めました。 それに伴い僕もコメントをさせていただきました。 http://nm.sanyo.oni.co.jp/sp/2024/02/post-196325.php?osm=1 引用:山陽新聞さんよも 2023年10月最高裁判決では、性別が変更できる要件である4号の生殖能力について違憲としました。 つまり、卵巣や精巣の除去をしなくても

      • 役立つ!トランスジェンダーが災害時に用意した方がよい防災アイテム

        こんにちは。トランスジェンダー男性で看護師の浅沼智也です。 今回はトランスジェンダーの人たちが災害に備えて用意した方が良い防災アイテムをご紹介したいと思います。 ちなみに僕は西日本豪雨を経験した当事者です。 トランスジェンダーであるが故の困りごとも踏まえてアイテムを紹介します! 避難所は性別で分かれていることが多く(支援物資・トイレ・入浴施設・更衣室)、名簿の記入の際に性別欄があり選択に困ってしまうなど、トランスジェンダーにとっては居心地がよくない・肩身が狭い・精神的な

        • 災害に備えることの大切さ

          こんにちは。トランスジェンダー男性で看護師の浅沼智也です。 今回は令和6年能登半島地震を受けて、LGBTQを含めあらゆる人たちが災害時に備えた方がよいことを記事にします。 今、災害が発生した時にあなたはどうしますか? 地域や環境下によっても状況は違うとは思いますが、起こった時のことを想像しシミレーションをしておくことはとても大切なことです。 車の中や電車の中で地震に遭ったら? 多くの建物がある場所にいた時に地震に遭ったら? さまざまな状況下で、自身のいのちを守るため

        手術をせずに性別変更ができる件での誤解

          令和6年能登半島地震

          本年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」で被害にあった皆さまに謹んで哀悼の意を捧げるとともに、安否不明の方々の無事を祈念します。すべての被災者のみなさまに心からのお見舞いを申し上げます。 今回は、トランスジェンダー男性で西日本豪雨の時に災害に直面した時の体験を踏まえて「災害が起きた時にLGBTQの人たちが困ること」をまとめてみました。 「災害時に困難なことと望むこと」 《避難所》 ■避難者名簿 【困難】 避難所で記入を求められた名簿に性別を選択する欄があり、法律上

          令和6年能登半島地震