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世界のスタジアム・アリーナで活用される最先端テクノロジー(5)

今回は、世界のスタジアムやアリーナで活用されているテクノロジーをご紹介していきます。


これまでも4回にわたって様々なテクノロジーを紹介してきましたが、とても人気のある記事でしたので引き続き取り上げていきたいと思っています。
過去記事も一部、URL掲載しておきますのでご興味がある方は確認してみてください。

昨今、日本国内ももちろんですがグローバルで新たなスタジアムやアリーナが誕生しています。スタジアム・アリーナ建設には巨額な資金が必要となるため、そう簡単にできるものではありませんがスタジアム・アリーナに求める体験が時代の流れとともに変わってきていることもあり、施設の所有者側も変わっていくことが求めらているのかもしれません。
しかし、新たに施設を作ることは難しくてもテクノロジーの力を活用すれば新たな顧客体験を提供することも可能となります。
そこで、本日もこれまでに引き続きスタジアム・アリーナテクノロジーについて触れていきたいと思います。

Wicket(顔認証チケット)

Wicketは、顔認証チケットサービスを提供しており、スムーズな入場体験を提供します。昨今、チケットの取引に関しては詐欺や転売目的による購入などが相次いでおり、スポーツ団体の悩みの種の一つとなっています。
このシステムを導入することで、本人以外が来場することを防げる点も魅力な点だと思います。また、会場にさえ行けば試合を観戦することができるため、万が一チケットをなくした場合でも試合を観戦することができるのは非常に便利です。
実際にWicket社の報告によると、顔認証システムの誤検知は0%と報告されており、入場に必要な時間は1秒と非常に短く、入場レーンを75%削減することにも成功したと報告されています。
スタジアムやアリーナに行かれる方は感じることもあるかと思いますが、やはり入場時は手荷物検査なども含めて混在することもあり、少し不快に感じてしまう方もいると思います。この顔認証システムと以前紹介したevolv technologyを組み合わせることができたら・・・・なんてことも想像してしまいますね。笑
もちろん、このシステムは決済にも活用することができるため、様々な活用が期待されます。

導入チーム:ニューヨークメッツ、コロンバスクルー、クリーブランドブラウンズ

SGL System(LED×芝生)

このプロダクトは、来場されるファン向けではなくプレーする選手向けのサービスというのが適切かもしれません。
スタジアムでは、試合日以外にも様々なイベントが開催されることが多く、芝生の手入れは非常に重要になります。
イギリス国内では、最先端のサッカースタジアムとも言われているトッテナムホットスパースタジアムに導入したLEDシステムは、863個のライトを備えており、芝生の状態を確認したり、芝生の成長に貢献します。
また、このスタジアムには雨が降った場合にも、ピッチからより多くの水を吸い込む仕組みも導入されています。

PourMyBeer(ドリンクサービス)

アメリカのInnovative Tap Solutions社が手掛けるセルフサービスでビールなどのドリンクを提供するサービスがPourMyBeerです。
セルフでドリンクを注ぐシステムとなっているため、人件費を削減することができ売上増加や利益増加に寄与するサービスです。コカ・コーラパシフィックパートナーズベンチャーズなどからも出資を受けているサービスで注目度が高まっているサービスでもあります。
様々な決済ツールとも連携されているため、ユーザーは抵抗なく使用することが可能となっており、ユーザーは専用のカードを発行することで利用することができます。
まだスタジアムやアリーナへの導入はされている実績はなさそう?ですが、スタジアム近くのスーパー等に設置され、観客が買ってから来場するような動きも出てきているようです。他にも、スタジアム・アリーナ以外では、ホテルやゴルフ場、マンションの共同ラウンジ等での活用もされているようで、気軽にお酒を楽しめる機会を提供しています。

トレイラー型のものも出ているようで、これは日本でもかなりのニーズがあるかもしれないな!と個人的には思いました。

今回は3つご紹介させていただきました。
こんなサービスってないの?という相談なども頂けたらと思いますので、お気軽にコメント等いただければと思います。

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