今回はマネープランがテーマです。
仕事をしている方、多いと思います。当然、給料をいただきます。その給料をどう使っていくのか。
いろいろな投資をやってきました。FXもやりましたし、株は今も続けています。仮想通貨に手を出したこともありました。不動産に関して言えば、買った物を賃貸で出していたこともあるし、売却したこともあります。

おそらく考え付くであろうあらゆる投資にチャレンジしてきたと思います。振り返ってみると、FXは失敗。仮想通貨はトントン。株に関してはオンゴーイングで、緩やかながらも、資産は増えています。これは成功しているといえるでしょう。

不動産に関しても、アベノミクスの波にうまく乗れたという意味では成功です。ただ、不動産に関しては、自分がそこまでお金儲けをしようと思って手を出したものではなくて「一生ここに住むのか、ではやはり自分の給料と照らし合わせると、予算はこれぐらいかな」と、さして高望みもしないで買った物件が、たまたま値上がったたけでした。

FXで一晩5000万円儲けた友人

まずは失敗したFX。されてる方いると思いますが、何が大変って、ずっと為替は動いてるから、市場から目が離せないのです。特に夜間、アメリカの市場が開いてから、アメリカで重要な発表があったとします。もしくは重要な立場にいる人の発言。日本時間の深夜に発表されるわけです。向こうが日中ですから。すると、それを受けてドーンと上がったり下がったりするのです。そんなのずっと見ていられないわけです。午前2時とか3時に発表があり、疲れてしまったところで、今度は日本の市場が動き出す。もう本当に休む間がない。

ただ、レバレッジを効かせることができるので、ドーンと一気にお金儲けすることが可能といえば可能。株の場合はそんなに大きく値動きしないですから。

仕手筋とかが入って、何らかの人為的な操作とかがされたり、もしくは想定外の好業績の発表が市場が閉じてからあり、その翌日にドーンとストップ高になる、などの場合ありますけれが、それでもストップ高やストップ安というシステムがあるので、そんなに大きくズドンと、自分の資産が一夜にして溶ける、もしくは何倍にもなる、などということはほぼ起こらないわけです。

ただFXに関しては、ずっと市場が動いています。急激な円安や円高になったりします。直近だと、この1ドル150円を突破したりしました。あのようなことが、突然起きるわけです。

だから、サラリーマンをしていると、無理なのです。友人のFXトレーダー、その人は大成功しているのですが、1回飲んだとき、彼はずっとスマホを見ていました。飲み始めたのが夕方。終わったのが11時とか12時。その夜だけで5000万儲かっていました。確かにスマホを見せてもらうと、ものすごい金額を動かしているのです。

でも、その逆に振れる可能性だって大いにあるわけです。

彼はその夜はすごくご機嫌で私にご馳走してくれましたが、何度もいろんな物を壊したりもしていました。パソコンのモニターを投げ捨てた写真を送られてきたこともありました。つまり、それだけすごいストレスを受ける時もあるわけです。人はどこまでもよく深いから、これだけ儲かったのだから、もっといけるのではないか、と深追いしてしまうのです。その結果、急激な逆ぶれがあったときに、大損してしまう。それも、何度も経験しているそうです。

私もFXで失敗した要因はまさにそれで、1日で50万円儲かったことがありました。沖縄旅行に行ったとき、ポチポチとプールサイドでスマホでやって楽勝だな、と。で、翌日100万円損しました。

これはとてもではないけれど、ついていけないな、と思いました。ちなみにその100万円の損害は決済せずに、そのまま放っておいたらその翌日には200万円ぐらいのプラスになっていました。これはとてもではないけれど、僕の手には負えない、と思ってやらなくなりました。

仮想通貨やNFTに関する僕の考えは、前回の配信（#106 NFTが9割大暴落&過去最大の業者破綻から学ぶ資産形成）をぜひ読んでいただきたいなと思います。

20年投資して落ち着いた先は株

投資に関してはようやく株に落ち着きました。当然、勝ち続けることなんてできないし、損害を抱えているものもあります。塩漬けになっていたことも多々あります。ただ、さすがに20年やってるとですね、自分のペースというものがつかめてきます。

急激な値動きをする株があります。警視庁担当の記者をしていたとき、株価操縦の事案を取り扱ったことがあるのですが、その人たちが動かしていた株のチャートを見てみると、確かに明らかに異常な値動きをしていました。一気に上がったと思ったらガーンと落ちる。そういった「操作」をしていたのです。もちろん違法ですし、逮捕されました。普通は株がそこまで大きく値動きすることはありません。

なので、投資方法は単純です。業績が安定している倒産の心配はほぼない大手企業、さらに利回りが良い企業、例えばKDDIは 3％前後あります。そういった企業の株価が落ちたときに買うだけ。
少し前になりますが、コロナショックのときに、世界中の株価が軒並み落ちました。あのときに、一斉にいろんな株を買い集めました。なぜかというと、アメリカも日本も含めて、政府がお金をどんどん市場に入れる政策をとりました。
コロナ禍で落ち込んだ株式市場を盛り上げようとする動きが明らかでしたから、いずれ確実に回復するなと思い、その時に色々と買い集めました。そのときのポイントとなるのは、やはり利回りでした。値上がりも期待できるし、利回りも期待できる。すると、緩やかですが増えていきました。もちろん全てではありませんが。

サラリーマンをしていると、そのぐらいのペースでないと、ストレスですたとえ、お金が増えたとしても日々の生活が疲れてしまいます。
毎朝9時に株価がどうなっている確認し、さらに30分おきぐらいに気になって見てしまう。上がっていたら、それはそれで嬉しいですが、人間は欲深いからもっといくのではないか、と思ってしまうんですよね。
自分で決めたところになったら、利益確定する。もしくは、少しずつ利確していく。損切りも潔くする。
言葉で言うのは簡単ですが、実際に経験しないと、こればかりはできません。

だから、少額でもいいから、自分のペースをつかめるように投資をして、パターンを探るというのが、最も良い方法なのでは、と20年投資をしていて思います。

不動産で成功している友達がいます。彼は、アパート経営がメインです。聞いてると、本当にマメです。何度も現地に足を運んで、その場所を確認する。近くにコンビニがあるか、駅までどのくらいか、など実際歩いてみてみる。マメに現地調査をして、そして相場も調べた上で建てている。彼は、今のところ成功しているようです。どんどん物件は増えているそうです。
でも、僕にはそこまでのマメさがないのでできません。

投資には人それぞれの適正が必ずあります。FXで一晩5000万円儲かった友人は、FXが向いてるのかもしれないし、私みたいな性格の人間には、そんなにアップダウンが激しくない株式市場が向いてるし、友人はアパート経営が向いていた。皆さんもいろんな投資を実際に体験してみたうえで、適正を探るのはいかがでしょうか。

(voicy 2022年11月18日配信)