見出し画像

感染性心内膜炎になりました③点滴失敗の話

仕事中にひどい悪寒に襲われ早退したところが、途中で動けなくなり救急搬送。40度の高熱が出て感染性心内膜炎と診断された。入院して点滴治療を受けるうちに心臓の弁が壊れ開胸手術をすることに。

仕事中にひどい悪寒に襲われ早退したところが、途中で動けなくなり救急搬送。40度の高熱が出て感染性心内膜炎と診断された。入院して点滴治療を受けるうちに心臓の弁が壊れ開胸手術をすることに。

3日に1度は恐怖の。。。。

感染性心内膜炎の治療は、まず血管に入った細菌を殲滅させなければいけないので、毎日、抗生剤の点滴を1ヶ月以上、続けなければいけない。点滴の針をずっとそのままにすると感染症を起こしかねないので、3日に一回は交換しないといけない。これが自分にとっては最大のストレスだった。

胸骨を切開して心臓を止めて弁の修復手術をして元に戻すという、普通に考えればこっちのほうが不安ではるかにストレスフルなのだが、もうなるようにしかならないと覚悟を決めていたので、手術当日はまったく不安も緊張もなし。それより手術が終わったら再び点滴の日々が始まるほうが憂鬱だったのだ。

それくらい針を刺される行為が嫌なのである。だって痛いんだもん。採血の針を刺されているところは、とてもじゃないけど正視できない。

針を刺されるだけならともかく、点滴の針を刺すのに適した血管が見つけづらいうえに、いったん針が入っても血管が逃げてしまい、割と高い確率で失敗される。これが嫌なのだ。入院中に恐らく片手に余るほどは失敗さて、あちこちに失敗の跡として内出血のあざが残った。

当然、うまい看護師さんとそうでない看護師さんがいて、経験年数がある人ほど失敗しないし、最初はチクッとしてもすっと針が入っていく。個人的な印象だが、男性看護師さんのほうが上手いような気がする。

何回も点滴を受けていると、失敗しそうな予感はたいてい当たる。
「はい、最初はチクッとしますねー」
と針を刺し始めると、言葉には出さないが(あ、、、)とお互い、なんとなく気まずい雰囲気が漂う。経験が浅い看護師さんの場合は、早々に諦めてベテランの看護師さんに選手交代。

なかに「自分も血管が浮き上がりづらくて、なかなかうまく入らないので、その気持ちよくわかります」という看護師さんがいた。彼女いわく「苦手意識があると無意識に筋肉が緊張して針が入りづらくなってしまうので、針を刺される瞬間、ふーと息を吐くといいですよ」と。言われたとおりやってみると、若干、痛い程度にするっと針が入った。おおっおみごとー!!

これを知ってから毎回、針を刺される瞬間、ふーと息を吐くようにした。けれどやっぱりうまくいかないときもある。うーむ。採血、点滴を担当する看護師さんを指名できたらいいのに。

(つづく)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?