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勉強に日々勤しむ理系大学生。 大学の勉強の手助けになるようなコンテンツをお届けします。…

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勉強に日々勤しむ理系大学生。 大学の勉強の手助けになるようなコンテンツをお届けします。 ちなみに専門は制御です。 課題や試験勉強でつまづいたときに覗いてみてください。

最近の記事

サンプリング定理

サンプリング定理とは 今回はサンプリング定理について扱っていきます。 まずサンプリング定理(標本化定理)とは、 『アナログ信号$${x(t)}$$の最大周波数$${f_{max}}$$(ナイキスト周波数)に対して$${2f_{max}}$$より大きいサンプリング周波数でサンプリングすると元の信号を復元できる。』 という定理です。 これを守ることでエイリアシング(折り返しひずみ)を防ぐことができます。 エイリアシング エイリアシングはサンプリング前の信号に含まれ

    • NAND素子の全て

      NAND素子は超重要! 今回はNAND素子について取り上げていきます。 論理素子には様々な種類がありますが、特にNAND素子は超重要です! よくデジタル回路を描く問題で「NAND素子のみを利用して」という制約を目にすると思います。 なぜNAND素子のみを使用した方が良いのかというと、その方が実用上都合が良いためです。 1つにはNAND素子のみの回路は他の素子を利用する場合と比べて、信号の増幅や切り替えを担うトランジスタが少なくて済むからです。 そのためコスパがと

      • アナログ信号の離散化

        今回はアナログ信号をあるサンプリング周波数で離散化する問題を扱っていきます。 まず例題から確認していきましょう。 例題 アナログ信号$${x(t)=cos(2000πt+ \frac π 4)}$$をサンプリング周波数$${f_s=}$$8 kHzで離散化すると離散信号$${x[n]}$$を得た。 以下の問いに答えよ。 (1)$${x[n]}$$は? (2)$${x[n]}$$の周期は? (3)信号を0.1 msだけ遅らせたとき、位相変化は? 前提知識 今回

        • カルノー図の書き方

          カルノー図とは 今回はカルノー図の書き方について学んでいきます。 カルノー図はブール代数で構成された論理式を簡略化するのに用います。 主に2~4変数に対して以下のような表を使います。 真理値表からブール式を得る まず真理値表について見ていきましょう。 真理値表とは以下のような図で、1の場合その変数のままで0の場合は上にバーをつけた否定を表します。 このようにして得たブール式をカルノー図に落とし込むと以下のようになります。 一番左の列はすべて$${\bar{W

        サンプリング定理

          カルノー図による論理式の簡略化

          カルノー図とは カルノー図はブール代数で構成された論理式を簡略化するのに用います。 主に2~4変数に対して以下のような表を使います。 セルの並びが00, 01, 11, 10となっているのが重要です。(この並び順を間違えてはいけません!) これによって隣合っているセル同士で必ず1つの共通項が現れます。 前提知識(ブール代数の公理) ブール代数を用いた計算では普通の四則演算とは直感的に異なる計算法則が存在します。 以下に示した中で(4)は特に注意が必要です。 ま

          カルノー図による論理式の簡略化

          大学の理系科目の勉強法

          大学の勉強ってむずかしい… 理系大学生の皆さん、勉強は得意ですか? こんなタイトルの記事を書いているので大学の勉強でつまずいている学生さんたちが読んでいるのではないかと思います。 大学の勉強ってむずかしいですよね。そのくせ課題を出してもフィードバックがなかったりテストを受けても答案は返されないどころか解答も示されなかったり、、、 試験対策で教科書の問題をやろうにも計算結果しか載ってないというのは日常茶飯事です。 ひどい時は証明問題の答えが(略)で済まされています。(

          大学の理系科目の勉強法