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まだまだ成長するアラフィフ

半年前の自分

英語の上手なアルゼンチン人とドイツ人の友達と3人で話をしている時、その流暢な2人が会話が全く分からなくて、途中でポロポロと泣いてしまったことがあります。

最初は一生懸命頑張って聞いていたけど、途中から私の脳みそが完全にストップして、自分の耳のシャッターがガラガラと閉まっていくのがわかりました。そして「あぁ何を言っているのか全然分からないや」「私、1年も英語の勉強しているのに…」「自分が情けない」「何やってるんだ私は…」とブルーモードになり、涙がポロポロと出てしまいました。

友達はびっくりして「うわー!Okanどうしたの?」「僕たちが分からない話をしてごめんね」と言ったけど、「そうじゃないんだよ、私のリスニングのレベルの低さと自分の情けなさに涙が止まらなくなったんだよ。だから気にしないで」と言いたかったんだけど、それすらもうまく伝えられず、泣きながら変な英語で説明して、相手を困らせてしまったことがありました。

今の自分

今でも会話が理解できたり、うまく伝えられた時はルンルン気分になって、分からない時は困っています。特にアイルランド人はほんと早口。
ネイティブな友達「Okan、わかった?」
Okan「うん!わかった!20%だけど!」
こんな会話をよくしてます。ま、それでなんとかなるのよ、人生は。…知らんけど。

アンディの教え

私の担任の先生のアンディはアイルランド人。彼の教え方はすごくわかりやすくて、授業も面白くて私は大好きです。

例えばknife(ナイフ)の「K」や、honest(正直)の「H」は発音しません。発音しないけど、「K」も「H」も書きます。こういう英語は結構あって「なんで?」と聞くと、

英語の難しさは人生と同じ!

人生と同じで理由はないけど、そうなんだってことも結構あるんだよ、英語は。だから人生も英語も難しい。みたいな説明をしてくれます。ほんとそーよねーと妙に納得する私。

幸せはビヨンセ

アンディにはブラジル人の奥さんがいるのでポルトガル語も話せます。
アンディは「理解できてうれしい?(Are you happy?)」と聞くときに、ブラジル人の生徒たちに「コンテント?」と言っています。コンテントはポルトガル語やスペイン語でHappyという意味らしいです。そして「日本語でHappyはなんて言うの?」と私に聞いてきたので「シアワセだよ」と教えました。

シアワセ
シアワセ
…(おそらく発音が難しい)
シュアワセ
ュアワセ
…(一生懸命発音を繰り返し覚えている)
ヒアヤセ
アヨアセ
ビヨンセ!!

ビヨンセ!I remember it🥳

と、いうことで幸せはビヨンセってことになりました。

充実した平凡な生活

バスに乗って学校に行って、クラスメートと喋って、授業後に友達と飲みに行ったり、一緒にご飯を作ったり、バイトしたり、そんな何気ない生活が私のビヨンセ(幸せ)。特別なことは何もしていない。相手が外国人というだけでとても特別な気持ち・特別な経験ができているような気がしています。

そして私はよく自撮りをするようになりました。昔の私は写真なんて全然撮らなかったのに、今はここにいた証を残したくて写真を撮ってしまいます。3年前、5年前のスマホの写真を見返すと「猫」と「仕事」の写真くらいしかなかったのに…。それがここ1~2年は笑顔の自分の写真が一気に増えました。おかげで遺影に使える写真がめちゃくちゃできました。

学校に行くときのバスからの車窓
何気ない生活が、なんだかとってもビヨンセ

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