小学生向け5冊の国語辞典の見出し語を比べる

会社を転職するタイミングで小学生向け国語辞典を5冊買いました。
これらは、年末年始に改訂された新しいものばかりで、比較が楽しめると感じたからです。

えいやと買った(買ってしまった)ので、これから言葉の意味の表現の違いやコラムの違いなどを読んでいきたいところです。それで、まずはどんな言葉が並んでいるのだろうかと思い、最初の50語(「あ」から始まる語)と最後の50語(「わ」「を」「ん」の語)を比べてみることにしました。

下記が、それぞれの50語比較です。黄色の言葉は、その辞書にだけ掲載され、他の4社では見られない見出し語です。

辞書比較最初50語-1

辞書比較最後-1

note作成前にtweetをしていたのですが、たくさんの反応がありました。ありがとうございます。

50語ずつを一律に眺めていると、各社の特徴が見えてきます。

・学研…収録語数が5社の中で最も多いため、他の4社にはない言葉が多い。アルファベットなども掲載している。
・小学館…学研の次に収録語数が多く、学研とは異なる独自掲載語もある。
・光村…単独の掲載語は少ないが、手堅く言葉を抑えている。簡単な古語も見出し語に入れている。
・三省堂…常用漢字を見出し語に入れて、アルファベット略語を比較的多く扱っている。
・ベネッセ…アルファベット略語や百科事典に掲載されるような時事用語を多めに掲載している。

辞書によっては、古語やアルファベット略語、常用漢字などを付録ページでまとめて取り上げている場合もあります。ですので、全く取り上げていないというわけではありません。見出し語としては立てていない、というだけです。

各社の単独掲載語以外にも、「アーティスティックスイミング」という、オリンピックで何度も使われるであろう言葉を掲載して改訂のしっかりさを確認できたり、「あいこく」「あいこくしん」の見出しの立て方が各社で異なっていたりなど、いろいろ発見することができますね。

次は、何かの言葉の意味説明を比べてみたいですね……。


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