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Love myself / Speak yourself

このタイトルは、ピンとくる人にはピンとくる言葉だ。私がnoteでエッセイを書いてみようと思ったきっかけの1つである。今回はこの素敵な言葉について書いてみる。

嫌われる「自分語り」

嫌われる人の例として常に話題に挙がる「自分語り」の人。Twitterではリプ欄や引用リツイートで自分語りを始める人を嫌悪する様子を見かけるし、飲み屋で自分の過去を悠々と語る上司や先輩といった光景もよく見る。他にも、どんな話題も華麗に自分の話にすり替える”隙あらば自分語り”といわれるものもある。
この嫌われる「自分語り」、実は私はそこまで嫌いではない(さすがにお説教じみた話は勘弁だが)。それに私自身が「自分語り」を批判できる側の人間でもない気がする。人の話を聞くのも、自分の話をするのも好きだ。学生の頃はディベートやグループディスカッションの授業が好きだったし、面接やスピーチも嫌いではなかった。しかし自分語りが嫌われることを知っているので、話す相手も話す内容も選ぶ。相手がうんざりしないよう多少は意識しているつもりだ(だが実際はどう受けとめられているのだろうと考えるだけで不安な気持ちになる)。

もっと話してほしい!

「自分語り」が嫌われる世界で、私たちはしばしば自分自身の話をするのをためらうきらいがあるように思う。自分の考えをここで話し始めたら嫌われるかもしれない、よく思われないかもしれない、相手とは違う考えかもしれない、私の話なんて興味がないかもしれない、と。
でも親しい間柄の場合、とりわけ親しければ親しいほどその人のことを知りたいと思う。私は「もっと話してよ~」と、もどかしく思うことがよくある。皆自分語りを遠慮しているのだ、私はこんなに聞きたいのに!
「私はこう思う。あなたはどう思う?」もしくは「あなたはこう思うんだね、私はこう思うよ/私もそう思うよ」そういう会話をもっとしたいのだ。

心が救われる言葉、Love myself

「Love myself / Speak yourself」という言葉を聞いたのは2018年、韓国のアーティスト「BTS」のリーダーであるRM(キム・ナムジュン)が国連総会で世界に向けてスピーチをした時だった。

BTSのことは知っていたけれど、一部の曲を聞いたことがある程度だった。今も全ての曲を知っているわけではないし、熱心なファンでもない。でも私はRMが話す言葉や考え方がとても好きだ。私はこの時のスピーチにひどく感銘を受けた。そして、私の心を救ってくれる魔法の言葉を手に入れた。原文は英語だが日本語訳文を抜粋する(本当は全文素晴らしいので、ぜひ上記リンクのユニセフ公式HPからスピーチ全文や動画を確認してみてほしい)(ついでに言うと彼の素敵なスピーチは他にもたくさんあるで、ぜひ探してみてほしい)。

あなたの名前は何ですか? 何にワクワクして 何に心が高鳴るのか あなたのストーリーを聞かせてください。あなたの声を聞きたい。あなたの信念を聞きたい。
あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色やジェンダー意識は関係ありません。ただ、あなたのことを話してください。話すことで、自分の名前と声を見つけてください。
僕はキム・ナムジュン。 BTSのRMです。アイドルです。韓国の小さな町で生まれたアーティストです。他の人と同じように、人生でたくさんのミスをしてきました。たくさんの失敗も恐れもあるけれど、自分を力いっぱい抱きしめることで、少しずつ自分自身を愛せるようになりました。
あなたの名前は何ですか?自分自身のことを話してください。

自分のことを自信をもって好きだと言える人はどれだけいるんだろう、簡単なことではない。それは終わりのない旅のようにも思える。でも、もしも自分を自信を持って好きになれたとしたら、私はもっと幸せに生きられると思う。だから努力する。「私が好きな私になるための努力」「自分のことを好きだといえるような自分になるための努力」だ。

Love myselfのための、Speak yourself

RMはスピーチで「僕たちは自分自身を愛することを学びました。だから今度は自分自身のことを話そう」と言っている。私はそもそも『LOVE MYSELF』キャンペーンを知らなかったので、この2つのキーワードを同時に知ることになった。
順番はどちらでもいいと思う。私は「Speak yourself」で「Love myself」を目指そうと思う。そのためにnoteを書き始めた。実生活ではできない「自分語り」をしたいと思った。私の人生は私が主人公だ。そしてこの作戦は今のところ上手くいっている。自分のことを文章にしてみることで、自分と自分の人生のことを愛して認めてあげたくなった。
それから、私はやっぱりもっと皆の話を聞きたい。
Love myself / Speak yourself、いい言葉だなあ。

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