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【本好きの備忘録】読書感想と紹介3章:DX時代の開発手法~「いちばんやさしいDXの教本」

東洋経済の記事に「デジタル庁が失敗しないために必要な3つ
の視点」があげられていました。
まさにDXを果たすための行動指針であり、この「いちばんやさしい
DXの教本」にも通じるものがあります。

大きな可能性のある試みと思います。
旧態依然のIT土建のやり方で、表面だけあたらしくて、大企業と
周辺の利益団体に資金が還流するシステムにならなければいいですが。

COCOA 新型コロナ接触確認アプリのようなボロボロの状態に
ならないことを祈ってます。



1章でDXの概念を理解し、2章でDXプロジェクトの推進計画を
立案しました。


3章では、実際の開発にあたってDX時代の開発手法を解説します。

目次の紹介

CHAPTER3 DX時代の開発手法
24 デジタル化の流れを整理しよう
25 デジタイゼーションの進め方
26 デジタライゼーションの進め方
27 仕様書の作成ポイントを抑える
28 カスタマージャーニーマップを開発に活用する
29 ユーザーへの提供価値を絞る
30 データを正しく取得するための設計方法
31 デジタイゼーションをすばやく始める
32 開発をしないデジタライゼーション
33 RPAで人の作業をデジタル化する
34 アジャイル開発の進め方
35 プロトタイプを使って検証する
36 ユーザーテストの注意点
37 成功するリリース方法
38 プロジェクトを評価する

業務システムとDXの違い

両者とも効率化を求めるのは一緒ですが、アプローチが
違っています。

従来型の業務システムは、いかに機能を盛り込むか。
DX志向のシステムは、データをどう活用するかまで視野に
入れ、ユーザが使いやすい、ビジネス上の目的を果たすため
のシステムを目指します。

具体的な開発の流れを、図表を用いながら説明しています。

自分は業務システムの構築経験があります。
データの流れ図は作成しますが、あくまで機能や運用の流れ
を補完するもので、データ利活用については検討対象外でした。
ユーザーからも求められていないし、必要な時に必要なデータ
だけを切り出せれば必要十分という状況でした。

今後のシステム構築では、クラウド・ファーストならぬデータ・
ファーストになっていくのでしょうね。

DX導入にあたって

SaaSを例にして、説明しています。
なぜSaaSがお勧めなのかも、解説しています。

個人的にAWSの初年度無料枠でいろいろ試しましたが、
多用なサービスが準備されていて、しかも安いです。
サーバーを立ち上げたり、音声の文字変換、コールセンター
など、会社に依頼したらかなりの金額となるのが個人の
おこずかいレベルで動かせます。
注意点は、使わないサービスは停止しないと課金されます。

そして、サービスが多岐にわたるので把握するのにも
結構な労力がかかります。
料金体系とサービス内容を把握すれば、CPU、ディスク性能、
容量を必要な分だけ柔軟に使うことができます。

データを活用するユーザーが使いやすいシステム作り

データに主眼をおいた、データを入出力しやすいユーザビリティ
 ↓
増え続けるデータを価値に変えていく

カスタマージャーニーマップを活用し、ユーザーの行動から課題発見
カスタマージャーニーマップは初めて見ましたが、マーケティング
施策を考えるときによく使われるツールで、図表で例示されています。

カスタマージャーニーマップの書き方も解説されていて、ペルソナや
業務シーンなどは、馴染み深いものです。

一番困っている課題を特定し、解決策をシンプルに説明し、
その価値を整理する。

開発は素早く、できれば作らずに

不要な機能はこの機会に切り捨て、SaaSにあるシステムが使えれば
採用し、自前で開発する場合は小さな機能を短期間でリリースします。

素早くリリースすることで、ユーザーの声を反映し、細かい修正で
よりユーザーによりそったシステムを作成できます。

ウォーターフォールと呼ばれる全体のシステム開発が、設計工程が完了
し、プログラムを製造し、機能テストを完了し、ユーザー確認テスト
を行うものがあります。
一つの工程が終わってから、次の工程に取り掛かることから、段に水が
落ちるようでウォーターフォールと呼ばれます。

ユーザー確認テストの段階で、ユーザーがやっぱりこういう機能では
なかったとか、設計が間違ってたからやりなおしてという場合が、
たまにあります。

小さい機能を素早くリリースしたり、プロトタイプで都度確認すること
で、取り返しのつかない大きな後戻りを防止することができます。
※多くの場合は費用追加できずに、機能で妥協したり、手運用を増やし
 なんとか回避したりしますが、ユーザーの満足度は下がり、SEの
 対応工数は増えるでLOSE-LOSEの関係になりやすいです。

プロジェクトを評価する

昔はつくりっぱなしのシステムもありましたが、プロジェクトの
振り返りを行うことで、次のプロジェクトや完了したシステムに
対する改修プロジェクトにつなげることができます。

作成したシステムの導入効果、現場ユーザーのシステム部門への
信頼感、一般的に評価で使われるQCD(Q:品質、C:コスト、D:
納期)などで評価されます。


次につづく



【本好きの備忘録】
読書中毒なので、忘れないようにと読んだ本の記録を兼ねて、こんな本が
あるんだという本の紹介と、コミッとした感想(有料部分)をあげてます。
※1記事は100円ですが、定期購読だと300円/月となっています。
 月5本以上の記事を上げる予定ですので、定期購読がお得です。
ここまで記事です。
有料マガジン内で紹介してますが、多くの人にしってほしいので無料記事としています。


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