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カレッジ卒業する誇らしさが、ない

ECE Diplomaプログラム修了のあとに、乳幼児の教育実習を受けていたのだが、それも明日が最終日。ついに課題地獄から抜け出し、社会人として働くことになる。2年間があっという間に過ぎたと言いたいところだが、体感時間は3〜4年だった。なんせやらなきゃいけないことが多すぎる。

カレッジ修了とともに、ポスグラと呼ばれる就労ビザを申請することになるのだが、学校から取り寄せなければいけない書類がふたつある。成績証明書(Official Transcript)と卒業証明書(A Letter of Completion)だ。

私たち留学生が聞かされていた内容は、「乳幼児の教育実習が終わり次第、これらの書類をカレッジ側に求めることができ、6月中旬にポスグラの申請ができる」というものだったのだが、カレッジ側に話を聞けば聞くほど、私たちの知っている情報と齟齬がでてきた。

「成績はすでに出ているが、レジストリーは来週からしか動かない」
「6月末に卒業の審査があるから、レターはそれまでは出せない」
「とにかく書類を待て」

6月中旬にポスグラを申請する予定だった私たち留学生は、すでに就職予定の園に7月から就労が開始できる旨を伝えていた。それにも関わらず、予定を先延ばしにさせるようなカレッジの後出しの対応。カレッジ側・幼児教育学科・留学生の三者間で、情報の共有ができておらず、そのしわ寄せが最終的に私たちに回ってきている状態である。

留学生は現地の学生の3倍の学費を払っている。第二言語の英語で悔しい思いをしながら、この2年間必死に食らいついてやってきた。いままで培ってきたものや家族や友人、すべてを自国に置いてこの国に来た。これから取得する就労ビザは私たちが合法的にこの国に滞在して、働くことを許される唯一の書類。今後の将来を左右する大きなものだ。

カレッジ側からすれば「留学生がまた書類を催促してきた。待っていれば書類は届くんだから、待てよ」ということだろう。数日の遅れがどれくらい私たちに影響を及ぼすか、情報伝達のミスがどれだけ私たちにとって致命的であるか、これっぽっちも理解していない。

先日カレッジに連絡を取り「こういう現状のため、至急、成績証明書と卒業証明書を送ってください」という旨を伝えたが、返信はまだない。どこまで真摯に対応してくれるのだろう。向こうの対応次第ではあるが、もし進展しない場合は、カレッジ側の対応に苦情を出すこと、そして今後日本人の留学生にこのカレッジをおすすめしないことも考えている。留学生のサポートが万全ではないカレッジを誰が勧められるのだろうか。

正直なところ、「カレッジを卒業した」という誇らしい気持ちがいまはどこにもない。カレッジに対する不信感と、ないがしろにされている苛立ち、そしてポスグラを無事期限内に申請できるのかという不安で占めている。


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