なぜ一人暮らしをするのか?
「実家がそこなら、一人暮らしする必要ないじゃん」
たまにそう友人に言われる。
たしかに、立地的には満員電車に耐えれば、問題ないだろう。マネーフォワードを何回見ても、私の支出の1番は家賃だ。
でも、一人暮らをしたのは、住む場所は自分で選びたかったから。
両親の離婚と再婚で、12歳までは住む場所が安定しなかった。転校を2回した。
「自分の部屋」を持っても、家は借り暮らしの気分だった。
地方の大学に進学し、下宿生活をしたのち、就職で帰ってきた実家は、何となく「借り暮らし」だった。
自分の部屋にはときめくけれど、"実家"という場所や自分の家族にはときめかない。
家族は捨てられないけれど、「片づける」必要 がある。いや、まぁ捨てられもするか。でも捨てる気はない。
たぶん、私の家族との距離は少し離れていた方がいい。
好きなTED Talkに心理学者の20代の重要性を訴えた「30歳はもう昔の20歳ではありません」というお話がある。
終盤に、彼女は家族の問題を抱えるある患者のエピソードを話す。
「たしかに、あなたは生まれてくる家族を選べなかった。でも、20代は自分で家族を選ぶ番だよ。」
この言葉の通りな気がする。
私も、自分で住む場所を選び、自分で家族を選ぶ番だ。
「アイデンティティに葛藤する10代は苦しいけれど、それを味方にした20代は強い。」
恩師はゼミでそう言っていたけれど、私はまだ葛藤している気がするぜ。
サポートしていただいた後に起こること。 1 執筆するために行くカフェで注文するコーヒーがソイラテになる。 2 部屋に飾る花が1輪増える。 3 いつも行く温泉でサウナにも入る。