どうも
本をこよなく愛すモアイです。

本当に小説家って、崇拝すべき神のような存在ですよね。
国が力を駆使して護らなければならない職業の一つだと思うくらいの、脅威の脳みそを持った方々だと思います。



私には書物を書く能力など微塵もございませんので、大人しく好きな書籍を紹介し、彼らの売上に貢献しようと思います。

といってもただ紹介するだけでは面白くないので
、狗肉のランキング形式で私の趣味嗜好を晒します。
心の振り子がどれほど揺れたかでジャッジしますので、個人の好みや見解が明らかに反映されている点はご理解くださいませ。

今から紹介する本を読んだことない人はもちろん、読んだことある人、そして私と同じ好みをしている人はぜひ友達になってください。
小説友達が欲しい毎日です…。

それでは早速紹介してまいります。

第5位

楽園のアダム 周木律さん

このミス（このミステリーがすごい！）にも名乗りをあげたこの書籍。
「禁断の小説」と書かれた帯に惹かれて読みましたが、圧巻でした。帯の通り、人間が生活する上での「禁忌」に触れたような禁断の小説です。

なんといっても独自のストーリー性、世界観が常人離れしています。本当に一つくらい脳みその細胞分けて欲しい…。
ミステリーとファンタジーを織り交ぜるなんて卑怯ですし、オチと表したらいいのかわかりませんが、展開の新しさ・奇特さに関してはもう凄さを言葉で表すことができません。
すみません、ネタバレがもったいなすぎて深く話せません。

ミステリーならミステリーなりのオチがあるんだろうなと予想しながら読んでいましたが、最後に裏切られた、それもとてもおしゃれに裏切られます。
そして、作品名がすでにその結末を示していたんだと知って鳥肌が立ちました。色々と考える部分が多く、ミステリーだけれどもカラフルに楽しめる。。
こういう作品は大好きです。

ワクワクしたいアドベンチャー気質な方におすすめです。

続きまして、

第4位

向日葵の咲かない夏  道尾秀介さん

え…この名作で4位…？
って思われた方、申し訳ございません。
冒頭でもお話したとおり、狗肉のランキング形式です。

この本はもう…もう…なんなの！！！
って感じです。（私に語彙力なんてものありません）

今まで読んだことのないミステリー。全て上手く乗せられた。。いわば「どんでん返し」の種類に入る作品ですが、そのトリックに絶対に気付けないくらいの巧妙さです。凡人である私はもはや人形です。
どこまで知能高いんだこの人…ってレベルですが、怖いことに道尾さんはそういう人です。
もうお手上げですよね。


なんでここまで、巧妙且つ自然な構成を作れるんだろうと思うばかりです。
読みやすく、どの章を読んでいてもドキドキするエグい小説です。

そしてなにより、この本の良さは作品の本文にとどまらず、解説までもが秀逸な観察眼で書かれております。（すみません、解説者の名前を忘れました…）
解説文が素敵すぎて、文章まるごと印刷して保存したいと思ったくらいです。

目がくり抜かれるくらい隅々まで読んで欲しい本です。飛ばしたら許しません。

第3位

正欲 朝井リョウさん

感じたことのない感情を、抉り取られるような気持ちになります。
まさに、感情ハンターというのがぴったりなほど…。


冒頭を読んだ時から「あーこれすごいやつだ、星5だ」と確信しました。
言葉選び、表現、起承転結を大きく超える新しい構成、すべてに惚れます。結婚してほしい。

まあネタバレになってしまうんで詳しい内容は言えないのですが、「明日生きることが決まっているからだ」みたいなところが一番好きです。（だいぶ前に読んだので少し違うかもしれませんまじごめんなさい）


語彙の選び方が的確すぎて、複雑な感情でさえストレートに伝わります。私が凡人であるがために、それもどぎつく真っ直ぐに。
個人的に響いた文章は3.4つほどメモしましたが、まだまだ書き足らないくらいです。
完全に今の時代に沿い、その社会を表現している小説でした。

何かに葛藤している人に読んで欲しいです。

第2位

告白  湊かなえさん

言わずと知れた、「衝撃の処女作」ですね。
私がミステリー小説を好きになったきっかけが、こちらの作品です。

ページを開く手が止まらず、30分位で読んでしまいました。なんだかもういい意味で読んだ記憶がないですね。
前半は静かに物語が進みますが、終盤に近づくにつれじんわりとぬるい感じで空気が変わり、読んでるこちらでさえも汗が出るほどの没入感が楽しめます。

登場人物それぞれに焦点を当てて展開を進めるのが湊さんの得意技ですが、そういった“みせる”演出以外にも、最後にはしっかりと衝撃を与えてカッコよく締められる力がプロそのものです。
それでもこの作品、処女作なんですよね…。

はあ、、なんて才能、、羨ましい、、、。

湊さんの「望郷」という作品の中にある短編「海の星」もとても素晴らしい作品です。
よかったら読んでみてください。

そして映えある…

第1位

殺戮にいたる病  我孫子武丸さん

読み終わった後、「え…？」とリアルに声を出した作品です。衝撃すぎて5分くらい、ぼーっとしていました。

そうか…これが本当のミステリーなんだな…。
いや、え… はあ…

すげええええええええええええええええええええええええええええええええ

となった本です。テンションは本当にそんな感じです。

先に言っておきますが、「死刑に至る病」とは一歳関係のない作品です。
死刑に至る病も拝読しましたが、、ごめんなさい。タイトルが似ていて無意識にこちらと比較してしまい、かなりつまらなく感じてしまいました。本当にすみません。
こんなことを言って申し訳ないですが、
レベルが高すぎて他の小説家こんなの勝てないでしょ…と思います。

どんでん返しストーリーが好きな方に最推ししておきます。小説好きの方はもちろん、ミステリー小説にチャレンジしたい人はぜひ手に取ってみてください。

以上になります。いかがでしたでしょうか。
有名な作品が多くなってしまい申し訳ないです。
（やはり評価されている実力派の本に注目してしまいますね…）
他にも、おすすめの本がごさいましたらぜひ教えてください！(^｡^)

また、本当に私個人の主観ですので、絶対に読んで損はない！と言い切ることはできません。
他の人が読んだ時「え…特に何も驚かなかった…」などはもちろんあると思いますし、
まあ小説なんて言葉の寄せ集めですから、その人がフィットする、感情移入できるパターンは必ずしも決められているので当たり前です。

読んで感想にして、自分自身の思考を深めていく。
この工程そのものが楽しいのが読書なんですよね。答えは千差万別ですから(^^)
みなさんがいろんな本に出会って、感想を言い合えるような環境があるのに感謝です。
贅沢な意見交換ですね、文学イズ ラグジュアリーグッズ！でございます。

ぜひ私の記事を見てくれたのなら、ほんの少しでもよいので読書習慣を生活の一部にしたくださると嬉しい限りです。

ではこのへんで！！また会いましょう〜
さよなら〜
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