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あの日私は動物になった

ご無沙汰しております、とぱーずです。お元気でいらっしゃいますでしょうか?

更新しよう、更新したい、そんな風に思っていたけれど今日まで来てしまいました。

というのも、8月に出産をいたしました。出産をしてからほとんど余裕が無く毎日を過ごしており、今日やっと「書けるかもしれない…!」と思い、スマホのメモ帳を開いた次第です。

真面目に書こうとしたらとんでもない文量になってしまうので、軽くお産の振り返りと現在の生活について書きたいと思います。

昨年末に妊娠が発覚。幸せと不安が一気に押し寄せてきた。

妊娠が発覚してから速攻悪阻が開始。今思えば序盤は気の持ちようだった気もするけれど、妊娠したと認識したら一気に体調が悪くなった。

私はとにかく全てが不安になって、自分のせいでお腹の子を亡くしてはいけないと思い、妊娠中に食べても良いけど食べ過ぎてはいけないといった食材や飲み物は一切断った。大好きなチョコレート、紅茶や緑茶などのカフェイン類、生の魚や魚卵、生卵と半熟の卵も。あとはヨウ素を気にしてワカメなどの海藻類も。

食べられないものが多くあるのは辛かった。なぜなら、ただでさえ悪阻で食べられないものが多くあったから。

キツかったのは鶏肉と出汁の味が絶対に拒否になってしまったこと。これは多くの和食が無理ということ。鶏肉に限らず豚肉や牛肉も好まなくなった。また、ブロッコリーやほうれん草などの濃い色の葉物は想像するだけで気持ち悪くなってしまった。

私は吐きづわりだった。食べることはおろか、浴室の湯気で気持ち悪くなり、何度トイレに駆け込んだか、何度洗面台や浴室で戻してしまったか分からない。体重は3kg減った。

安定期と呼ばれる期間あたりでやっと吐き気が落ち着いたけれど、その後は妊娠糖尿病や妊娠高血圧の疑いがあり、食事管理を徹底することになった。

お腹は大きくなる、すぐに息が切れる、動けない、といった感じで、家から1番近いコンビニに行くだけでも一苦労だった。それでも毎日軽いマタニティヨガをすることだけは自分に課していた。

胎動は痛いくらいあり、妊娠後期は子宮の重みで膀胱が圧迫され、深夜に何度も目を覚ましてトイレに行っていた。

予定日の5日前に不規則な痛みがあり、夜もほとんど眠れないまま翌日になり、段々と間隔が定期的になって6〜7分間隔になったあたりで病院に電話した。入院グッズを持って来てくださいと許可が降りたため、休みを取ってくれた夫とともに病院に向かった。それが夕方頃。

診察してもらうと子宮口は4cm開いており、深夜か早朝には産まれるでしょうと。

…が、そんな簡単にはいかなかった。

陣痛の痛みは強くなり、間隔も2〜3分になっているのに子宮口が開かない。産まれるでしょうと言われていた早朝にまだ4cmのままだった。間隔が2〜3分であるため、この時点でほぼ徹夜の状態。

促進剤を最大量まで点滴で打つと、これまで感じたことの無い痛みをエンドレスで感じ、痛みを逃すために叫び続けるしかなかった。理性的だと思っていたはずの自分は動物になっていた。1分ごとにくる陣痛。こんなに耐えているのにまだ全開しないのか。絶望で途中涙が出た。私は本当に無事に赤ちゃんを産めるのだろうか。

子宮口が全開してついにいきんで良いと言われたけれど、いきんでもいきんでも赤ちゃんが降りてこない。髪の毛は触れてもそれより先は出てこない。

身体的にも精神的にも限界が来ていたため、吸引分娩を依頼。分娩台に移動している途中でやっと破水。

夫と助産師さんに囲まれながら先生の吸引のアシストもあって、四度ほどいきんだら赤ちゃんが出てきた。

この子がお腹にいたのか。こんなに時間がかかったのに、ずっと元気でいてくれたのか、と感動した。妊娠中は重くて仰向けになれなかったのに、普通に仰向けになることが出来た自分にも感動した。

出血多量だったため、初めての車椅子に乗って病室へ。丸二日間ほとんど寝ていない状態だったため、泥のように眠った。

…が、翌日から始まるエンドレス育児。3時間以上空けてはならないから睡眠もほとんど取れない。母乳も上手く出ない。赤ちゃんは何をしても泣き止まない。ホルモンの影響もあっただろうが、ちゃんとマタニティブルーになった。何度も何度も涙がぼろぼろこぼれた。

幸いにも夫が1ヶ月育休を取れたため、産褥期は自分の回復と赤ちゃんのお世話に専念することが出来た。が、夫の育休明けから実家の母が連日来てくれたものの、夫が仕事で母が来れない日がやってくる前日はワンオペ育児をとにかく恐ろしく感じていた。

どうして泣いているのか全く分からない。体は痛い。眠れない。誰か助けてくれってずっと思っていた。

健診で外出するのも一苦労。赤ちゃんが病院で泣きませんように、ってそれだけを祈って出掛けていた。

そして今。まもなく赤ちゃんは生後3ヶ月を迎える。

体重が思うように増えていかなかったり、少し熱っぽい日があったりと心配は絶えないけれど、日中に30分程度近所をお散歩したり、絵本を読んだりと、産後間もない頃よりは少し落ち着いて育児が出来るようになった。睡眠も今は深夜に1回起きる程度に落ち着きつつある。

何より最近赤ちゃんが笑ってくれるのである。まだ声を上げて笑うことは無いけれど、私の顔を見てニコニコとしてくれるのを見ていると、ああ、頑張ろう、頑張れる、と思える。

住んでいる自治体は残念ながら1歳入園が難しいため、復職に向けて来春0歳児として保育園入園を予定している。今は抽選の結果待ち。

自分にこんな感情があったなんて、と思うほど赤ちゃんが愛おしくてたまらない。

1日中一緒にいられる時間にリミットが出来た以上、必死でありながらも毎日を大切に過ごしたいと思っている。

まだまだ自分の体はボロボロだし赤ちゃんへの心配は尽きないけれど、これからもずっとマイペースに育児も仕事も頑張っていきたいと思います。

最後に。

日本、ドイツ撃破おめでとう!(違う)

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