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縄と閃光


誰かが彼に言った。
「どうせお前には、できっこない」と。

隣人も応えた
「お前には、無理だからやめとけ」と。

聞きたくない音を聞いてきた、
彼の胸の中は、徐々に蝕まれてく。
彼の躰には、隣人らの言葉が巻きついていた。

僕は、その言葉達が
彼の輝く躰を食べていく瞬間を見た。
彼の躰を九割九分食べたられた時、
一瞬だけ、閃光が見えた。

その瞬間彼は、言葉達を跳ね除けた。
彼は、未だ諦めてなかった。
隣人から、応援されない状態でも、
闘志の火を胸に灯し続けた。
 
逆風の中で彼は、大きな帆を揚げた。
今でも、彼の帆は高く揚がってる。
それは、今まで応援してくれなかった人のおかげ。
あと、尊大な自尊心のおかげかもしれない。
彼は、彼自身のことを天才だと錯覚して、
努力を惜しまなかった。
それらが結果、
功を奏して成功できた。

あの時はの場所で、言葉に負けてたら、
どうしてたんだろう。

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