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現役教員の転職活動の進め方

今回は、具体的な転職活動の進め方についてです。
先の記事の通り、現役教員でありながら転職活動を成功させるには計画性とタイミング、軸が大切になってきます。

今回、自分が実行したスケジュールと内容、転職サイト、エージェントについて紹介します。


スケジュール

6月

 私の県では翌年度の教員採用数把握のため、6月に退職希望調査があります。私は毎年転職活動をしていて、今回の転職活動がうまくいく可能性も微妙だったため、敢えて伝えませんでした。(実際、民間企業への転職がこの段階で決まっていることはほぼありませんね。家業を継ぐ、独立する、他県へ引っ越す、くらいでしょうか)

9月

 転職サイト、エージェントサービスの登録を行いました。この段階では、希望する条件に合う企業を見ておくことと、エージェント(キャリアカウンセラー)に条件(特にスケジュール)を伝え、共有しておくことがとても大切です。9月の時点で翌年4月採用の応募はできません。準備段階です。

11月

 学校では人事面談があります。来年度の異動希望について聞かれます。ここで退職(転職)の意向を伝えました。ただし、この時点では転職先が決まっていませんでしたので、いつまで待ってもらえるかを聞き、年末、遅くとも年明けまでに、という回答を校長からいただきました。

 また、転職サイト、エージェントサービスを通して、この頃から書類の応募をスタートさせました。キャリアカウンセラーからは、現実的な話として職務経歴、年齢、希望条件を加味して、書類選考の通過率は5~10%程度だろうと言われました。現実を突きつけられてショックでしたが、逆に20社受ければ何とか可能性はある、と考えるようにしました。

12月

 書類選考の結果が次々に来ました。最初の15社程度はいわゆるメーカーの研究開発職を中心に応募していたのですが、まあ予想通り採用は見送られました。やはり、実務経験がなく、即戦力としては見られないということでした。そこで、技術派遣の正社員という道も選択肢に入れて応募することにしました。メーカー等の研究所に技術スタッフとして勤務するという形態です。実務経験がなくても挑戦できること、勤務しながら経験を積みスキルアップすることができること、いわゆる派遣社員ではなく無期雇用の正社員として働けることが魅力です(ただし、給料はそれなりに下がります)。

 技術派遣の企業からは3社ほど書類選考通過の連絡がありました。次は面接試験でした。ここでありがたかったのは、全てオンライン面接だったことです。教員をやりながらだと当然何日も面接に行く時間はとれません。また、オンライン面接は夜6時、遅いときだと7時30分からに設定していただいたこともあり、普通に勤務し帰宅後に面接を受けることができました。コロナ禍を経て、オンライン面接(面談)は採用活動でも一般的なものになっています。教員をやりながらの転職活動は大変ですが、オンライン面接に対応していれば非常に負担が減ります。

1月

 結論としては、面接を受けた3社のうち、2社からは内定をいただいたのですが、最終的には私の転職の軸としていた「仕事内容(職種)」「勤務地」ともに合う企業に決めました。1月初旬に職場見学と面談を行い、最終決定となりました。

 すぐに管理職に報告しました。管理職からは、おめでとうという言葉をかけてもらい、嬉しかったのと同時に身が引き締まる思いでした。そして、3月まで現職を全うし、後任への引継ぎも完璧にやって気持ちよく次のステージに進もうと心に決めました。

転職サイト、エージェント

 転職先への応募は、企業のホームページから直接応募する方法と、転職サイトやエージェント経由する方法がありますが、後者をお勧めします。転職サイトやエージェントサービスを利用することで、自分では得られない情報を得ることができますし、キャリアカウンセラー(アドバイザー)に自分の思いを伝えることで、自分の考えを整理したり、気づいたり、新たな視点を得ることができます。直接応募は労力もかかりますし、何より孤独です。エージェントサービスでは、その業者や担当者にもよりますが、カウンセラーの方が親身にサポートしてくれます。今回、「ここまでやってくれるのか」と思うほどサポートしていただき、とても頼りになりました。

どの転職サイトを利用するかは、希望する業種や職種によると思います。今回私は、アカリク、dodaを利用しましたが、どちらも大変良かったです。

  • アカリク・・・院卒者専門の転職エージェント

  • doda・・・求人件数が豊富。サイトが使いやすい。エージェントサービスやスカウトサービスも充実

まとめ

 教員から民間企業への転職は計画性がとても大切です。もちろん、計画していてもうまくいかないこともあります。私は何度も失敗し、7年かけて成功しました。年1回のチャンスというのはやはり大変です。しかし、昨今の転職への機運の高まりもあり、チャンスが広がっているように感じます。また、家族以外に悩みや辛さを共有できず、一人で抱え込みやすくなりますので、是非転職エージェントを活用し、サポートしてもらいながら進めていくのが良いと思います。


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