キングコング_髑髏島の巨神main-1

Netflix映画 キングコング 髑髏島の巨神

 漫画制作を始めて以来、数年間忙しいし金欠の日々が続いて、ずっと映画も見られない状態になっていたが、Netflixに入会して以降、突如として「映画が見れる環境」がやってきてしまった。
 「映画が見られるぞぉぉぉぉぉー!」……と、いうような心境になったわけで、以来、仕事が終わった後は映画を見る時間となってしまった。「働けよ」って言われそうだけども。

 そういうわけで、見た映画の感想を一言ずつ。
 掲載順は、私が見た順番である。


キングコング 髑髏島の巨神

 記念すべき一本目! キングコング!

 ……これ、髑髏島じゃなくて中国だよ! 髑髏島じゃないよ!!
 最新作の『キングコング』はどこからどう見ても、中国が舞台の映画です。
 うーん……西洋の人にとっては中国的風景でも、未知の世界に見えるのかな……。私たちからすれば『世界ふしぎ発見』なんかでよく見る風景だ、と思うんだが。製作に中国企業テンセントが関わっているらしいし、中国市場も無視できないから、あんな感じになってしまったのかな。
 日本人キャラクター、碇軍平は「碇シンジ」と「横井軍平」から来た名前……だそうだけど、容貌が中国人にしか見えない。
 CGモンスターのバトルはかなり良かった。優秀な人材が集まっているし、予算もあるから、ここは外さない。
 ただ、CGを使った演出がかなりアニメ的。例えば冒頭の場面、ヘリコプターで髑髏島に突撃し、その音に鹿が驚いて頭を上げる……。この辺りのカットの流れ、何かのアニメで見たような気がする。巨大水牛が登場する場面も、白い水鳥を見せて、それから……という流れもアニメ的。CGはやっぱり人が動きを付けるものだから、リアルなマチエールを使用しても、結局はアニメになっちゃうんだ。
 物語の展開に難あり。それぞれのキャラクターのドラマが、しっかり道筋が作れてないし、ドラマの締めもできてない。全ての物語が尻切れで終わっている感じ。マーロウ中尉の物語だけはきちんと終わって、ここだけは良かった。

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