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コクガンの写真集と百舌鳥の渡り。


四国と北海道の野鳥について、
また渡り鳥について考えたこと。

私の町では百舌鳥がやってきた。
高い声で啼いている。
朝夕この声を聞くと
とうとう暑くて長い夏が終わったと感じる。

10月はじめ、北海道の道東では
すでに百舌鳥は南へ去ったという。
道東の百舌鳥はどこで越冬するのだろうか。

ちょっとお茶会の話。

先日招かれた寒露の茶会では
水指を客から遠ざける中置きのお点前。

風炉の最後の時期、冷たい水を客から遠ざける
配慮である。

壁際の細長い水指に「宮本武蔵の枯木鳴鵙図 」
百舌鳥の絵の写が描かれていた。

寒々と孤高の百舌鳥よ。


さてこのほどコクガンの写真集が出版された。

遥かな道東、野付半島では秋が深まり、
さんご草が色づき、足早に冬が訪れる。
オオハクチョウなど多くの鳥が渡ってきている。
通過していく鳥たち、冬を野付で過ごす鳥たち。

この写真集「ノッケのコクガン」は
装丁も見開きが真っ黒。
黒い雁の色に合わせたレイアウトが
すごくカッコいい。
表紙もいい。
装丁のセンスが光っている。
出版社は札幌のナチュラリー。

野付半島は日本の北海道の東の端、
野生動物の楽園だ。
荒涼としている。

広大な野付半島でいったい誰が、
毎週足を運んで鳥を数えるの?
個人ができる活動の限界を超えていると思う。
コツコツと。

ここをご自分のフィールドと定めて、
厳しい環境の中、長年観察を続けてこられた
中田千佳夫氏の熱い思いに敬意を表する。

コクガンに興味を持ってくれる人が増えてほしい。
もちろん他の野鳥にも。

自然が好き。野鳥はいいなあ。

北海道の野付半島は渡り鳥の中継地。
四国にも吉野川など中継地はある。

渡り鳥の休める環境を守る大切さ。
改めて考えている。

ノッケのコクガン

写真集ノッケのコクガンより一枚お借りしました


今日もすてきな1日をお過ごしください。
地球にありがとうございます。

Have a nice time.
Take it easy.

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