春風のように


彼は それに触れても 何ともなかった

触れるもの皆 腐らせるそれに

彼は 平然と 触れていた


更に それを じっくりと 見つめ続け

ゆっくりと おぞましき その中に

二の腕まで 手を 突っ込んだ


そして 何かを取りだして

そっと それに 息を吹きかけて

優しく 微笑んだ 

まるで








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